嘘だらけの婚約者 Y 5 ページ18
私と渉が開店準備をしてると
北山さんは書類を広げて整理してる。
準備が一段落したから
水と灰皿を持って行くと
「お、さんきゅー」
北山さんはニコッて笑う。
「私、事務職してた時北山さんの会社の文房具めちゃくちゃ使ってました」
「ホント？ありがとー」
そう言って笑う北山さんの笑顔がものすごく可愛らしい。
モテそうだなー。
「収納グッズもすごく便利なの多いですよね」
「そーなの！それ実は俺の中でもオススメポイント。うちの売りって文具だけじゃないんだよー」
「今でも使ってますよ」
「へぇー！嬉しー！」
なんて話してると
「こらー、Aー、ミツにはなんもしなくていいって。水も灰皿も場所分かってんだから」
渉から怒られる。
「いいじゃん、Aは優しさでやってくれてんだもんねー」
なんてさり気なく呼び捨てする北山さん。
チャラい。
「おい距離感」
渉が嫌そうな顔をしてる。
「いいじゃん俺の方が年上なんだし」
そう笑ってる北山さん。
…年上？
年下だと思ってた。
でも言われてみたら名刺に係長とか書かれてた気がする。
「…あ、A俺の事年下だと思ってたっしょ」
北山さんに言われる。
顔に出てたみたい。
「……はい」
「あはははは、素直でよろしい！」
笑い飛ばす北山さん。
「いいね、A。すげーいい子じゃん」
「そうですか？」
「うん、めちゃくちゃいい子」
ニコニコしながら北山さんはiQOSを取り出してる。
何を基準に言ってるのやら。
「なぁ、横尾さんと婚約が表向きなら俺と付き合ってみない？」
「みません。北山さんチャラいし」
「あははは！即答じゃん！！つーか北山さんってよそよそしいからミツって呼んでよ」
言いながらiQOSを咥えてる。
「…ミツさん？」
「『さん』いらねーって」
「いえ、ミツさん年上だし」
「んふふ、まぁいいや。Aなら何て呼ばれても」
ってニコニコしてるからさすがになんだか恥ずかしくなってきたから準備に戻ろうとしてミツさんから離れた。
厨房に向かうと渉がカツレツを作ってる。
「美味しそう」
ていうかビーフカツレツなんてメニューにないよ？
「これ裏メニュー。今日の昼作ろっか？」
「うんっ！」
笑うと渉も笑う。
「ミツみたいなやつタイプ？」
渉が聞いてくる。
少し考えてみる。
「んーー、チャラ過ぎて無理」
「あははは、言うほどチャラくないんだけどね」
正直に答えると渉が笑った。
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» いえいえ大丈夫ですっ！！移行先行ってまいります！(笑) (2019年11月3日 8時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - nanacoさん» コメント気づいてなくてごめんなさい。どんどん長くなってて短編の予定が止まらなくなってます (笑）ようやくゴール見えてきました。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメント気づいてませんでした！遅くなってごめんなさい。北横ホント好きで。見ててほっこりしちゃいます。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - あーっ、やっぱり渉は主人公のことを好きだったんだ！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡先が楽しみすぎます、優しい横尾さん好きすぎます笑 (2019年9月2日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» うへへ。嬉しいです(笑)また舞祭組ちゃんかな？(笑)北横はなんだろう。横千以上に親子(笑) (2019年8月31日 19時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月12日 8時
