嘘だらけの婚約者 Y 4 ページ17
「やるよね」
お祖母さんを「もう店開けなきゃだから！」って駅まで送った後、
店に向かう道中で渉が笑いながら言う。
「なにが？」
「あのばーちゃんが黙るとかすげーよ」
「まぁこれも家賃と水道光熱費の一環ですから」
「マジで助かった」
「そ。なら良かった」
正直私は全然気にしてなくて。
むしろお祖母さんはホントはそんなに悪気ないし
私を嫌ってるというよりは渉が変な女に引っかかってないか心配してるだけなのが伝わる。
「マジでAに頼んで良かった」
「あはは、それなら良かった」
「今日はお礼に何でも奢る」
「ホント？なら焼肉食べたいな。ビール付きで」
「全然OK。今日店閉めたら行こーぜ」
なんて話してると店の前にスーツを着た男性の人影。
タバコふかしながらスマホを弄ってる。
…まだオープン前だけどな。
「…あれ？」
渉も気づいたみたい。
私たちが近づいてくるのにその彼も気づいて
「あ、来た」
そう言って顔を上げる。
目がクリッとして可愛い顔の茶髪の人。
「おせーよ、横尾さん」
「しらねーよまだオープンしてないから」
そう言って笑い合ってる2人。
そしてその彼は私をじーっと見てる。
「初めまして。渉の彼女のAAです」
そう自己紹介すると
「へー、横尾さんの彼女？初めまして。北山宏光です」
って言いながら名刺をくれる。
…結構有名な老舗の文具メーカーにお勤めみたい。
「ミツ、この子例の引き受けてくれた子」
「へー！例の同窓会の子か」
おや？この会話からすると北山さんは私と渉のこと知ってるっぽい？
と思って渉を見ると
「あ、ミツは知ってるの。顔広いからAが引き受けてくれてるまで誰かいないか相談してて」
ふーん、なるほど。
じゃあ北山さんには話してもいいのか。
「じゃあ改めまして同居人のAです」
「あはははは、じゃあ改めまして横尾さんの店の常連の北山です」
改めてお辞儀をし合う。
「つーか何か食わして。朝メシ食いそびれたのと今日は大きな商談だから横尾さん特製のビーフカツ食いたい」
「何でもいいとか言いながらちゃっかりリクエストしてんじゃん」
「気のせい気のせい」
渉がドアを開けると普通に入ってくる北山さん。
「A、ミツには接客しなくていいから」
「はぁー？灰皿ちょーだいよ」
「うち禁煙にするから」
「は？iQOSタバコじゃねーし」
何だか2人はものすごく仲良さそう。
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» いえいえ大丈夫ですっ！！移行先行ってまいります！(笑) (2019年11月3日 8時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - nanacoさん» コメント気づいてなくてごめんなさい。どんどん長くなってて短編の予定が止まらなくなってます (笑）ようやくゴール見えてきました。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメント気づいてませんでした！遅くなってごめんなさい。北横ホント好きで。見ててほっこりしちゃいます。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - あーっ、やっぱり渉は主人公のことを好きだったんだ！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡先が楽しみすぎます、優しい横尾さん好きすぎます笑 (2019年9月2日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» うへへ。嬉しいです(笑)また舞祭組ちゃんかな？(笑)北横はなんだろう。横千以上に親子(笑) (2019年8月31日 19時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月12日 8時
