わからない？ 13 ki ページ12
Aがちゃんと炭谷さんをフッた。
それは分かったけど。
『はじめて』が炭谷さん。
それがどうもチラつく。
あー、この後バラエティなんだから集中しなきゃだよなー。
移動中も炭谷さんがチラつく。
Aが心配して声を掛けてくるけど何もリアクションできねー。
テレ朝の控え室に着くといつものスタッフである山口里美が段取り最終確認に来る。
実はコイツ地元の連れの姉貴で仲がいい。
なんならコイツの彼氏は俺の部活の先輩だ。
面倒だから知ってるのは武田ちゃんだけ。
「…説明は以上です」
説明が終わった後で里美が大きなクシャミをする。
最後にぶしゅっとか言っててマジで可愛くない。
ツレだし思わず素で笑っちゃいそうになる。
「ごめんなさい」
「あはは、全然大丈夫です」
一応敬語使って仕事の雰囲気出してるけど俺の顔がからかってる顔をしてたんだろう。
里美が軽く睨む。
「上着、いりますか？」
Aが声を掛けると
「ごめんなさい大丈夫です！スタジオ暑いしさっき手を滑らせてコーヒーかかっちゃって乾かしてるだけなんで」
里美が手をブンブン振りながら断ってる。
うわ零したの？ダセっ。
…て顔をしたのがバレてまた里美が軽く睨む。
「直前に呼びに来ますがあと30分はあるので！じゃあ失礼します！」
そう言って逃げるように出ていく里美。
里美が風邪ひくと先輩がめんどくせーんだよなー。
しゃーない。
「時間あるならタバコ行ってから着替えるわ」
「はい」
Aにそう声を掛けて部屋を出る。
あ、タバコAに預けたままだ。
まぁいいか。
トイレ行ってたことにすっか。
里美を追い掛けて
「おいコラ」
声をかけると里美が振り返る。
「薄着してんじゃねーよ。俺が先輩に怒られんだよ」
「知らないわよ、宏光が怒られても」
周りに人がいないのを確認するといつもの弟の友達的な口調で話す里美。
「つーかコレ着とけ」
俺がパーカーを脱ぎながら渡すと里美が距離を取って
「いらないって」
避けながら言う。
もう1枚トレーナーあるし。
「ばーか、今さら遠慮してんな」
そう言うと
「…ホント口悪っ！」
憎々しげに里美が言いながら受け取る。
「でもさんきゅ」
「ん」
里美と別れてトイレ行ってから戻ると
Aがタオルで目を抑えてる。
「え、どした？」
「コンタクトずれちゃって」
顔を歪めてるからホントにそうなのかな。
Aが部屋を出る背中を見守った。
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咲良(プロフ) - shizuさん» 絶対(笑)まぁそういう系だと恥ずかしいですねw (2019年7月7日 21時) (
レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - ﾋﾛﾒﾛﾝさん» コメントありがとうございます！キュンキュンまでが長くてクレームもいただいてたりしてますがのんびり更新しますのでまた是非読みに来て下さいませ！ (2019年7月7日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - ぴのさん» 仕事してて書きたくなった時の葛藤がヤバいです 笑 ほどよく頑張って更新します！ (2019年7月7日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - ATさん» 長かったので甘々が自分でも染みます。また是非読みに来て下さいませ！ (2019年7月7日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - risaさん» 正直コメントいただいた頃が一番ニヤニヤしながら書いてました。楽しかったですー。次の10はもう少しニヤニヤしながら書けそうです！ (2019年7月7日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年6月18日 3時
