サイボーグな彼女

マネージャー開始 3 ページ20

次のお休み
早速引越しすることにした。

荷物が少ないので
引越しの提案を貰ってから仕事の後に少しずつ荷造りしてて1週間で終わっちゃう。

タイミング良く業者さんが手配出来たんで
お休みにすぐにお引越しをすることに。

午前中に引越して
午後に荷解きしてたら夕方には終わっちゃった。



ひとまず散策しようかな。



部屋を出て
少し歩くと目の前に北山さんのマンション。



これ、本当に近い。

送迎ホントに楽になるなー。
渋滞関係ないし。



近くにスーパーもドラッグストアもコンビニもあるからなんでも揃う。

ちょっとお高いスーパーもある。
…ここは滅多に行けないなー。



散策してると
どこからともなくいい匂い。



…焼き鳥だな？



匂いのする方に歩くと、バッチリ焼鳥屋さん。



入っちゃう？
でも引越しでお金使っちゃったしなー。

そもそも引越しと言えば蕎麦じゃない？



なんて迷ってたら

「え？Aさん？？」

いつもよく聞く鼻のかかった声で
後ろから声を掛けられる。



振り返ると
やっぱり北山さん。

ものすごいラフな格好。



全く変装してないけど大丈夫？



「北山さん、お疲れ様です」

ぺこりと頭を下げた。

「お疲れー、って今日仕事じゃないじゃん」

言いながら笑って髪をかきあげる北山さん。
よく朝見る洗いざらしの髪。



あ、サウナの後なのかな。



「どしたの？こんなとこで」

「あぁ、引越してきたんです。この近くに」

「へぇっ！？」

驚いてる北山さん。



「ふーん、そうだったんだー」

少し間を空けて言う。
何か言いたげだけど

「はい」

私は特に突っ込まないことにした。



「で、焼き鳥？？」

北山さんがお店を指さす。

「でも、引越しといえば蕎麦かなーって思ったところデス」

「あー、なるほど」

うんうん、って頷く北山さん。



少し考えた後で

「ここ『鳥せいろそば』あるよ」

ぽん、って手を打って北山さんは言う。



「えっ？」

「いいじゃん、焼き鳥。入ろっ」

ガラッとドアを開ける。

「えっ！！」

驚いてる私を置き去りにして「2人でーす」とか言いながら北山さんはどんどん入ってく。



え？
一緒に入るの？？



「空いてるって」

ひょこっとのれんから顔を出して言う北山さん。
私と目が合うと、ニッて笑う。

「は、はいっ」

慌ててついて行く。
ていうか、拒否権ないんですね？



まさかの展開。

マネージャー開始 3 ki→←マネージャー開始 2 ki

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す