俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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蘭side








いつの間にか心地のいい車で寝てたら、


なんか騒がしくて目が覚めた。













目を開ければ、仲がいいの悪いのか分からないAちゃんと九井の口喧嘩。













お酒が入ってるからかすこしぼーっとしてれば、



飛ばせ、飛ばしてる。なんて言い合ってて











いや何話してんの。と耳を傾ければ
















『言われなくてもめっちゃ飛ばしてますよ！！』



「もっと飛ばせよ！！！！」



『右手をご覧ください！！』



「なんだよ！！！」



『建物すら二重に見えます！！』













なんだよ右手をご覧下さいって。
観光バスかよ、Aちゃんガイドにでもなった？？







しかも俺も気になって言われた通り右向けば、

マジで早かった。建物原型とどめてないほどに早かった。







こんな早く運転しながら右見る余裕あんの凄すぎて笑った












いやてか仲良いじゃん。

口喧嘩と言うより騒いでるだけだね、良かったよ。
















…なんて思ったが


全然良くねぇよな、なんでそんな飛ばしてんの？
















「…なにしてんの？」






完全に目は覚ましたが、
あれだけたくさん飲んだからか頭が回らない。



でもこの状況を知りたくて問う。














「…なんか追われてる」






なんて親指でクイッとする九井の方向を見れば、


後ろに同じスピードで追ってきてる黒い車。










…いや完全に殺しに来てんじゃねぇか














なんて思ってれば、隣の竜胆と三途も起きたみたいで。
















「…佐倉ふぁいとー」



『三途さんめっちゃ他人事ですね！！』




「がんばれ佐倉…」



『竜胆さん今寝ないで！！！！！』







眠そうにだらけながら言う三途と、

起きたけどまた寝そうな竜胆



それにツッコミをいれるAちゃん…危機感はどこへ。














なんてわちゃわちゃ騒いでれば、



パンッ!!!!!!






なんて後ろから音が聞こえて、後ろ見ればなんか撃たれてるし、巫山戯んな。









「うっっわ撃ってきた」



「そのせいでパトカー増えてね？」



「めんどくせぇ〜…帰りたい」









後ろの奴らが撃ったせいでサツが増えた。


みんな寝起き+面倒くささの不機嫌MAXで愚痴を零す
















てかAちゃん、何気に運転上手だね。



九井はパソコンカタカタしながら多分情報とか仕入れてて、俺らは常に常備してある拳銃に手をかけた。

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