俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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誰か轢いてないのが奇跡くらいに人を、車を避けながら走行させる。














『てかどこに行けばいいんですか！？』



「あー…どうしよ？」



「このままじゃ帰れねぇし。」




「とりあえずサツ撒かねぇとなぁ〜」











わたしがそう問いかけたが、
ちゃんとした返事は帰ってこなかった。





…質問に答えてください！！！！















『適当に人気の少ないとこ行きますね…！』





そう言えば、リョーかい〜、なんて言われたので

警察撒きながら運良く後ろの車も撒けないかな〜…と思いながら爆走。



















めちゃくちゃに走って、






「もうキリないから殺ろーぜ」

なんて言い出したと思えば、皆自分の拳銃を出して乱発。










だからもう一度言わせてください、

どこのドラマだよこんな演出！！！！！！！












一般道路で爆走する黒い車二つ。




その車からは、どちらもバンバンッ!!!!!!と弾の音、

ザワザワする周りの声と、そんなの気にならないほどにうるさい乱発の音。















「佐倉、左曲がれ！！！！！！」





なんて急に命令されたり、
















「見てみてりんどー、助っ席の奴に命中〜」



「じゃあ俺運転手いく」







この状況を楽しむ兄弟。















「はっ、楽しいなぁ！？！？？？？」





完全にキマってる三途さんと、


パソコンで相手の情報か何かを調べてるココさん。


















そして爆走しながら銃の弾をできるだけ避ける私。










多分どっかのドラマの撮影で使えると思う、これ。



正直言って早く帰りたい、
皆お酒入ってるからかいつもよりテンション高いし。













なんて思いながら走ってれば、流石に飛ばしすぎたのかブレーキが効かなく…効かな……あれ？












『…あはは、あれ。ブレーキが』



「…は？」









押しても押しても止まらないこの車は、
多分飛ばしすぎてぶっ壊れたのかなんなのか。



…やばい事に変わりは無い













『…皆ドア開けて出て！！早く！！！！！』





流石にこのまま行くと向こうの壁に突撃してしぬ。

それを察したのか皆さんドア開けて止まらない車から飛び出るように出る…様になるな













なんて思ってる暇もなく、私もドアを開けて転がり出た。






地味に痛い、

なんて思ってれば目の前に影。














完 全 に や ら か し た


…お説教かな。

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