【ヒプマイ】中王区の天然党員【中王区】【女主】

10.私の目的 ページ11

翌朝の署内

時間はぴったり、書類も順調だ





と、言いたかった。


「直ちに現場に向かう！順備しろ！！急げ！！」


ヨコハマ内の倉庫で、誘拐があった。


その容疑者は銃を持っていて、現地に近い者では対処できないようだ。



…これは、私がなんとしてでも解決する。



でなければ私が警察になった意味がない。



…この世から、不正な銃の使用を消し去る。


それが私の目的だ。


あの過去の悲劇を繰り返さないように。

例え、どれだけ危険な場所でも。




…だが、人の命が優先だ。

人質がある限り、下手な真似はできない。

私の目的は、その次だ。



言の葉党の制服を身に纏い、パトカーの助手席に乗り込んだ。

赤く光り、なり始めるサイレン。

運転席にいる入間は私に「向かいます」と一言かけるとパトカーを動かした。




…待っていろ、容疑者。

私が直々に行くのだ、首を洗って待っていろ…




何台も連なるパトカーの赤い光が、私の桃色の瞳に反射した。


この緊張感は、まだ慣れていない。



…着いたら、私が先陣を切ろう。

私が片をつける。


この、ヒプノシスマイクで………………






ん？





「入間。」

入間「何ですか、こんな時に。」









「私のマイクどこだ。」

入間「指示からパトカーに乗り込むところまではカッコ良かったんですけどねぇ…」

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