＃４３ ページ43
『っ、翔太くん！』
渡「A…」
走ってきたから息が上がってしまってなかなか話だせない
渡「そんな急いで、どうした」
『ほんと、ですか？』
渡「ん？」
『…別れたの、私のこと守るためだったって、』
渡「あー、」
『なんで、、なんで、言ってくれなかったの、』
渡「あの時はあの守り方しか考えられなかった」
『そんな、私、なにも知らなくて、』
渡「Aは知らなくて当然」
『ほんとに、ごめんなさい』
渡「謝るのは俺の方、あの時酷いこと言ってほんとにごめん
どうせならAに嫌われた方が楽になると思って、ほんと、ごめんな」
やっぱり、本心じゃなかったんだ、
でも、私は翔太くんを信じきることが出来なった、
自分ばっかり辛いって、翔太くんがこんな想い抱えてたなんて思ってもなかった
『わたし、』
渡「俺、Aのこと今でも好きだよ」
『え』
渡「てか忘れようとしたけど忘れられねぇんだわ」
翔太くんの真っ直ぐな言葉に全身が震えそうになる
渡「Aが次に進むのを望んでたのに、いざ佐久間とくっついたの目の当たりにしたら、もう、だめだったわ俺」
だから、最近の翔太くん、あんな感じだったの、？
渡「なんだかんだ、Aも俺のこと想ってんじゃねぇかなって心のどっかにあったんだろうな」
ははっと自嘲的な笑みを浮かべて足元に視線を落とす翔太くん
渡「俺の気持ち知って、心、揺れ動いた？」
『私、私は、』
ありのままぶつかってきてくれた翔太くんに、私も素直な気持ちをぶつけないと、、
でも、私が素直になることで傷付ける人がいる
言葉が詰まる私を優しく見つめて待ってくれる翔太くん
『私は…佐久間が好きです、佐久間を、大切にしたいです、』
渡「そっかそっか」
あからさまに傷付いた顔をしたのに、ふわっと笑う翔太くんに心が痛む
渡「あいつ、すげーよな、こうやってAを俺のとこに寄こして…
お互いに大切にしてんの、十分伝わったわ」
『私、佐久間に背中を押されてなかったら、翔太くんのことずっと勘違いしたまんまでした、』
渡「そっか、それ確認するためにこうやって俺のとこ来たんだ」
『そうです、』
渡「そこは素直になんなや」
笑いながら頭を小突かれる
『あ…ごめんなさい、』
渡「んじゃ、早く戻ってやれ、佐久間のとこ」
『…はい、今まで、本当に…ありがとうございました』
渡「幸せになれよ」
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M(プロフ) - 咲里以さん» 見守ってくださりありがとうございました！佐久間さんに追われるのがまたポイントですよね🤦🏻♀️咲里以さんとのご縁に···💐 (2022年4月30日 20時) (
レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - miku mさん» ありがとうございます！憧れますよね···！佐久間さんに追われる話を書きがちになっちゃいます🥹 (2022年4月30日 20時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 完結お疲れ様です！！私は断然！追われる派です！！！素敵なお話ありがとうございました！！花束私も待ってます← (2022年4月30日 17時) (レス) @page50 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
miku m(プロフ) - お疲れ様でした。私は追われる恋に憧れます。 (2022年4月30日 15時) (レス) @page50 id: b2de02ad3f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 咲里以さん» 初めまして！嬉しいコメントを頂きありがとうございます😭💓スローペースですが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月13日 17時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2022年3月11日 22時
