彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

電話 ページ24

✰









「〜♪」









『機嫌イイネぼっくん……。』









「だって飯めちゃくちゃ美味そう！！」









『ソウダネ……。』









ぼっくんに無理矢理引っ張られながら走ったせいで僕の体力が底に着いた。只でさえ疲れてたのにこの野郎……。









「どこに座る一？」









『別に何処でも良いよ。』









「じゃあここで！」









ぼっくんが座った席はご飯が並べてあるカウンターから近い席だ。おかわりする気満々じゃん……。









「Aさん。隣良いですか？」









『赤葦君。良いよ一。』









他の皆も席に着いていく。殆どの人が同じ学校の人と座っている。やっぱり同じ学校の人と座っちゃうよね。









「伊世崎ちゃん！前の席良いかな？」









『及川君。うん。良いよ。』









前の席に及川君と岩泉君、それと花巻君と松川君と、青城メンバーが座った。









『……てか及川君いつの間に僕のこと伊世崎ちゃん呼びしてたの？』









「え？名前知った時から。」









結構最初の方からじゃん……。









「嫌なら嫌って言っていいからな。」









「酷いな岩ちゃん！そんな事思ってないよね一？伊世崎ちゃん！」









『え、うんまぁ。』









別に呼び方にこだわりないからなんでも良いけど。









「伊世崎一！いる一？」









遠くから雀田さんの声が聞こえる。そして僕を見つけて僕の方に向かって歩いて来た。









『どうしたの雀田さん。』









「男子部屋掃除してたら電話鳴ったから持ってきたのよ。」









はいっと言って渡された電話は普段(プライベート)用の電話だった。









『………うわぉ。』









履歴を見ると敦君から10件来ていた。嫌な予感しかしない……。









『あ一……少し席外すね。』









「おう！」









僕はそそくさと席を離れて敦君に電話をかけた。

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