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と こ ろ が だ。
晴天の霹靂とはこういうことなんだろうなって。
振られてしまってから、そっと距離を置くことで、自分の気持ちを抑えてた。
まあ、回りから見れば、何かあったのかとバレバレな態度の変化。
ただ、回りは大人だし、面と向かって聞かれたことはなかった。
総武線コンビを除いては。
というか、あの二人がまさかの交際宣言するとはね。
打合せしてる最中のメンバーだけの時間に。
するっと。
「俺たち」
『付き合うことになりましたー！』
「わーい！」
…なんだそれ。
「はーい！」
て、リーダーもそんなゆるくていいのか…。
「おめでとーぅ！」
…翔くんまで…。
まあ、なんか直球男の相葉くんが、
どうやらそわそわしてたのは解ってたけど。
そしてまさかの、
その夜に。
【明日何時でもいいんだけど、時間取れない？】
久しぶりの翔くんからの連絡。
ど緊張しながらも、仕事終わる時間を知らせたら、まさかの
【俺明日オフだから、じゃその時間にひろいにいくよ】
とお迎えのご提案。
…なんだ。
ツアーはまだ先だし。
なんだ？
頭の中は？だらけだし緊張するし。
でも緊張悟られると恥ずかしいしやりづらいし。
「おつかれさん」
「うん、ごめん、ありがとう」
…結局、こんな返しで翔くんの車に乗り込んだ。
ああ、上がってる…それも相当。
と思ってたら、
「ところで、松潤今でも俺のこと好きだろ？」
と、きたもんだ。
…固まる以外の思考停止の示し方がわからない。
「俺もあの時はテンパったし、そんなの良くないとか思ってさ。…あんな風にいっちゃったけど。振ったつもりではなかったんだ。
…よく考えてみろよ？って、ちゃんと、突っ走るんじゃなくて、色々落ち着けって、言ったつもりだった。」
…なんだって？
「でもお前、もう態度に出まくりで俺のこと避けるし。あー、勘違いしたんだろうなとは思った。でもさ…それで離れるなら、それは仕方ないかなとも思ってさ。」
は？
「…まぁ。単刀直入に言う。やっぱ俺松本のことが好き。気の迷いでも、流されたわけでもなんでもない。…松本は？」
「………」
あまりの捲し立てられ方に、
返答の仕方が思い付かない。
あれから二人でまともに話してないのに。
「…、あ、ごめん。検討違いだったかな…
…家どこだっけ今。送るよ」
トーンダウンした翔くんの声。
「…じゃあ、翔くんは、俺と付き合ってくれるってこと？」
「違う」
「え？」
「俺と、付き合ってほしいの」
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作者名：果穂 | 作成日時：2018年3月18日 17時
