私は愛を知らない【黄瀬涼太・青峰大輝】

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顔を洗って鏡を見る。



はっ？

えっ...何これ...




首元に赤いマークが3つ。
これってキスマークじゃん。



しかも目立つ位置。

ふざけんなって...



シャワー浴びた時は鏡を見なかったし
帰って来てすぐ死んだように寝たから
全然気付かなかった。



絆創膏貼るのも不自然な位置だし...



涼太...何考えてんの。

こうゆうのにはドキッともしない。
むしろかなり迷惑。






隠しようもないからそのまま制服を着て学校に向かう。









女1「Aちゃんキスマーク？」

貴「...そう」

女2「え？彼氏いたの？！」

貴「あ〜まぁ...」

女1「嘘〜！？知らなかった！
海常の人〜？？？」



そりゃ知らないでしょーね。
彼氏なんていませんから。


あーもう...めんどくさい。


貴「海常じゃない。同中だった人」

女2「じゃー黄瀬君と一緒だ！
黄瀬くーん！！！」


そう言ってこっちに涼太を呼ぶ矢澤さん。
勘弁して欲しい。


黄「...呼んだっスか？」

貴「呼んでない」

女2「呼んだ呼んだっ！見て見て！
Aちゃんの首〜っ！！
キスマーク３つもあるんだよぉ！
彼氏いたの知らなかったぁー」

黄「...彼氏？」

女1「そう！黄瀬君も知らないの？！
同中だった人なんでしょ？？」

黄「それはオレが...」

貴「あーあっ、あ...青峰大輝。
私の彼氏...青峰大輝」



バカ涼太が良からぬ事を言う前に
私は咄嗟に大輝の名前を出した。

だって涼太がキスマークつけたなんて周りに知られたらそれこそ面倒だ...


矢澤さんたちは大輝の名前に少し驚いてた。

大輝は一応名が知れた選手。
だから結構認知度が高い。


咄嗟に大輝の名前を出しちゃったけど
黒子にしとけば良かったかな(笑)






やっとめんどくさいやり取りが終わって解放された。






黄「...Aっち」

貴「消えろ」

黄「なっ...名前呼んだだけで消えろって...
てか怒ってるっスか？」

貴「怒る通り越して心底呆れてる」

黄「青峰っちが彼氏って...」

貴「涼太がバカ正直に答えようとするからでしょ。
仕方なく大輝を彼氏って事にしたわけ。
めんどうなの嫌だし話合わせてよね。
てかキスマークつけるとかどんな神経してんの？
全部涼太のせいなんだから」

黄「オレと寝たって知られたくないって事？」

貴「そりゃー知られたくないでしょ。
この間否定したばっかりだし...」

黄「...分かったっス」



涼太はそう言って自分の席に戻って行った。

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