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チーノside
ci「うわ……めっちゃ格好いいなこれ……」
em「そういうの好きなんや？」
ci「結構好き」
俺は特にこれと言って欲しいものがなかったので、エーミールと一緒にそこら辺をぶらついていた
その時にふと目に入った時計屋
そこにあった懐中時計に一目惚れをしてもうたところや
ci「高いなぁ」
em「ま、そんなもんやろ」
このあと本屋を覗きたい、と言われてはいるが
どうしても諦めきれない自分がいて
Aがそれぞれに渡してくれた軍資金という名のお小遣いを見れば
少し足りなかった
てか、1人にどんだけ金渡すねんあの人……
………足りひんし、諦めなアカンよなぁ……
渋々手に取って見ていた懐中時計をもとの位置に戻し
エーミールの方を振り返る
em「あれ？買わんの？」
ci「お金足りひんし、諦めるわ」
em「ふーん………」
するとエーミールは何を思ったのか
俺が先程まで見ていた懐中時計を指差して、定員を呼んだ
em「これください」
「かしこまりました」
ci「え！？ちょっ……無理やって！」
皆渡された金額は同じ
俺が買えないのなら、エーミールだって買えないはずなのだ
em「チーノは全財産使えよ
足りない分だけ俺が払う」
ci「え……？」
em「ほら、はよせんと定員さん待たせてしまうで」
もう一度値段を確かめれば
確かに、2人でなら余裕で買えるだろう金額
……でも
ci「え、エーミールに利益ないやん！」
em「俺は本くらいしか買わんし、別にええねん
第一、これはAさんのお金やろ？ちゃんと返したらええわ」
ci「……………………………」
俺は自分のお金を全て出し
エーミールが足りない分を出してくれる
……なんや、変な感じやなぁ……
「ありがとうございました」
定員が差し出した商品を受け取り
俺達は店を出た
em「じゃあ、次は本屋やな！」
ci「……あ…ありがとう」
em「どういたしまして」
ニコリと笑うエーミールは
やはり、いつものエーミールやった
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おつきみ(プロフ) - 米さん» ありがとうございます……えへ (2020年12月1日 1時) (
レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - KAINkunさん» 修正致しました。ありがとうございます！ (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
KAINkun - 141ページの「予備」の字が「呼び」になってますよ (2020年11月7日 15時) (レス) id: b78a3cc888 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 朝起きて着替えもせず、すぐにこの小説を読んでしまう、米です！何故こんな素晴らしい作品を作れるのですか…？！おつきみ様の作品…神…！！！！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - あららさん» 毎日！？ありがとうございます… 小説を書くコツは、自分も素人なのでこれといって思いつきませんが、色々な方の小説を読んで日々学習しています！お互いに楽しみながら頑張りましょう……！ (2019年8月28日 11時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ
| 作成日時：2019年8月15日 11時
