俺の両親は【朔間凛月】

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真緒「夢月！」


夢月「わっ、ま〜くん！」




試合が終わり、観客席で休んでいると、

上からバサリとタオルを被せられた。



真緒「やったな！」




1試合目、何とか勝てた。

結構ギリギリだった。




夢月「次勝てば、都の大会に…。」




真緒「そうだな、


行けたら、2人も見に来られるかもしれないな♪」







そうだよね…


勝つだけ、

俺たちの最後の試合が先延ばしになる。



つまりは、

お父さんとお母さんが
たまたま見に来ることが出来る試合があるかもしれない。




だから俺は、できるだけ勝ちたい。




特に次の試合は…。











真緒「まぁ、あんまりガチガチすんなよ。


勝たなきゃ勝たなきゃ、って
そればっかり思ってると、

思ったようにプレイ出来なくなることがあるからな。」




夢月「うん…。」



















2試合目、


今日はこれで終わり。





勝てば、最後の試合ではなくなる。




ここで終わらせたくない。


でも、楽しむことだけは忘れずに。






ま〜くんと1on1する時、

いつもすごく楽しい。




勝ちたい、とも思ってるけど、



やっぱり一生懸命動いて、

声出して、

シュートを決めた時が1番楽しいと思える。





この試合でも、楽しめるといいな。



勿論、全力でやるけど。













ブザーがなって、


試合が始まった。




初めはとにかく肝心。

点差をつけられてしまったら、

逆転が難しくなってしまう。




ボールを取られないように、

素早く前に運ばなきゃ。





真緒「夢月〜！！ファイト〜！！」





沢山の声援の中から、

ま〜くんの声がちゃんと聞こえた。














試合は後半に差し掛かった。

点差が開いてきてる。




逆転できない点数じゃない。





でも、中々点差が縮まらない。








夢月「どうしようかな…。」







点を入れても、また取り返される。






みんなも疲れてきてる…。






あっちのディフェンス、

とにかく凄いんだよね…。



ボール持ったらすぐにカットされるし。

獲物のように食らいついてくるし…。




その分ファールは多いんだけどさ。









しかたない、俺が攻めよう。








ドリブルで目の前の相手を抜く。








でも、


やっぱりそんなに甘くなかった。













夢月「…ぐっ！！！」










やば、これ…

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