６ 発見 ページ8
前を歩いていた彼がいきなり振り返り私に問う
「そういえば、お姉さん名前は？僕は江戸川コナン！」
『名前ねぇ…Aよ。』
一瞬、名字を適当に言うべきか迷ったけど違う人に聞かれて違う名字を言ったら、後々厄介な事になりそうだから審神者の名前だけを名乗った。
「そっちの二人は？」
コナン君の問いかけに私をチラッと見上げるが、その瞳には名乗っても良いのかと揺らめいていた。
『前田と平野よ』
「前田と申します。」
「平野です。」
「……名字で呼んでるの？」
『あだ名みたいなものよ。』
すると、彼は先程の丸っこい目と打って変わり、鋭い眼球で私を見つめる。
これが本来の彼の目力なのだろう。と思っていると、私を睨んでいると思ったのか二人が徐に指輪に手を伸ばそうとする。
だが、私の視線に気付いたのかその手を引っ込めた
「…さっき二人がAお姉さんの事、主君って呼んでたけどどんな関係なの？」
その言葉に目をぱちくりさせる。
『…弟よ？』
弟。という響きに二人が顔を緩ませる。
「でも主君って」
『最近そういうのが家で流行ってるのよ。弟可愛さでつい、屋外でも言わせちゃうのよね』
ふふっと笑えば、彼は不服がありそうな目をしていたけどすぐにそうなんだ。と答えた。
すると、目の前に目的の店が見え始めた。
「あそこだよ！……ってなんか人集りが出来てるね」
『……これはいるな』
「いますね」
「いるでしょうね」
コナン君にありがとう。と言って人集りの中に突入する。
目の前には白い人と、それを止めに入る男。
『……鶴、長谷部。何やってるの…』
私の声に気付いて、長谷部が藁にもすがるような思いで私にしがみつく。
その反動で前田と平野と繋いでいた手は離れ、彼らは必然的に長谷部を睨む。
「申し訳ありません！俺が！俺が付いていながら」
「よう主！遅かったな」
『あなたが勝手に何処か行くからでしょう？』
全く。と言いながら今もなおしがみついている長谷部を引き剥がし、目の前の鶴を凝視する。
地面ではコマが四つ回っており、頭の上にも一つ回っていて、手に持った紐の上にもコマが二つ回っていた。
こりゃ人を呼ぶか…
「どうだい？驚いたか！？」
『ええ、とてもとても』
「君！心が篭ってないぜ！！」
この状況下でどうやって心を込めよう…。
はぁと溜息を付いて、とりあえずコマを店に返した。
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (
レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして！ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます！そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように（笑） (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年4月15日 23時
