検索窓
今日:29 hit、昨日:33 hit、合計:838,234 hit

7 違和感 ページ9

コナンside

町内案内図を見ていた少女と話すとどこか違和感を感じる。

話し方は年相応かそれ以上なのだが、名前を聞いた時も一瞬考えた素振りを見せた。
両隣の二人も躊躇ってAという少女が結局言った。


「…さっき二人がAお姉さんの事、主君って呼んでたけどどんな関係なの?」


俺の言葉に彼女は驚いたように目をぱちくりさせて、柔らかい笑みを浮かべて俺に言う。


『…弟よ?』


本当だろうか?似ても似つかぬ姉弟だと顔を歪めれば、目の前の二人は嬉しそうに顔を緩めていた。

けれど、さっきその二人は彼女の事を名前ではなく確かに「主君」と呼んでいたのだ。まるで主従関係のようで…


「でも主君って」

『最近そういうのが家で流行ってるのよ。弟可愛さでつい、屋外でも言わせちゃうのよね』


淡々と答える彼女は困ったような嬉しいような複雑な表情を浮かべていた。
本当なのか嘘なのかよく分からないまま、目的の店が見えてきた。


「あそこだよ!……ってなんか人集りが出来てるね」

『……これはいるな』

「いますね」

「いるでしょうね」


三人してめんどくさそうに溜息を付くと、俺にありがとうと言って人集りの中に潜り込んでいった。


「あの三人…なんなんだ?」


気になってしまって、低身長を生かして人の間から注目を浴びている人達を見つける。

そこには、色んな所でコマを回している白髪で色白で…とにかく白い世にいうイケメンと、Aさんにしがみついている人…この人も世にいうイケメンだった。

周りのギャラリーも頬を赤く染めて目を輝かせて、彼らを見ていたが彼女の乱入によりそれは狂気の目へと変わる。
彼女か?と口々に言い始まるが、そうとも見えずに皆は頭の上に?を浮かべていた。

そんな中その二人は口々に「主」と言うのだ。

やはり、ただの家族では無いようだ…

どんな関係なんだ?と増々謎は深まった。
彼女達が先程まで使っていたコマを謝りながら店に返して、動き始めた。

俺は彼らが要注意人物かどうかを知るために追跡する事にした。

とりあえず彼らが普通ではないという事は十分に分かった。
ただその先を知りたいだけなんだ

鬼が出るか蛇が出るか…

8 追跡→←6 発見



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (418 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1011人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして!ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます!そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように(笑) (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年4月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。