胡蝶姉妹 ページ7
「失礼する。Aはいるか」
早朝に、桜柱 佑伊京Aが住む、桜屋敷の玄関から彼女を呼ぶ声が木霊した。
「おはようございます、岩柱様。師範に御用でしょうか？」
「うむ、呼んで貰えるか？」
「はい！少々お待ちください」
桜柱の継子は、岩柱 悲鳴嶼行冥の腕の中にいる二人の女子を不思議そうに見つめながら、屋敷の奥へ師範を呼びに駆けて行った。
少しすると、駆け足で奥からAが姿を現し、悲鳴嶼の姿を目にすると軽く頭を下げた。
この少女、御歳14になり、柱となって1年経過していた。
『おはようございます、行冥さん。どうされました？』
「休日だというのにすまない。頼みがあって来た」
『頼み？ですか』
彼女もまた、継子と同じように悲鳴嶼の腕の中の女子たちを不思議そうに首を傾げた。
二人とも蝶の髪飾りをしており、どちらも容姿が似ている。
その二人を見て、Aは姉妹なのでは？と思うと同時に、悲鳴嶼が連れてきたことから、鬼殺隊ではよくある、鬼に家族を殺されたのでは？とも思った。
上の子の齢はAとさほど変わらなそうだが、下の子は少し離れていそうだ。
「この姉妹を預かって欲しいのだ」
『それは構いませんが…』
悲鳴嶼が言った言葉に、姉妹は彼の羽織を掴み、嫌と言うふうに頭を左右に振った。
『この姉妹は行冥さんといたい様ですが…』
「…この二人は鬼殺隊に入りたい様なのだ。しかし、私の呼吸…岩の呼吸は合わないが、二人のしなやかさを見るに、Aの桜の呼吸ならば合うと思うのだ」
『なるほど。それならば、適性があるかもしれませんね。承知しました』
姉妹にAがニッコリと微笑むと、姉妹はまっすぐに彼女を見つめ返した。
『初めまして。桜柱 佑伊京Aといいます。二人は不本意かもしれないけど、今日からここが家だと思って過ごして下さいね』
彼女から漂う、優しく柔らかな雰囲気に姉妹二人は、あれほど悲鳴嶼から離れるのを嫌がっていたのに、すんなりと頷いた。
悲鳴嶼はその雰囲気を読み取ったのか、柔らかく笑うと姉妹を腕から下ろした。
「では、頼んだ」
『はい、任せて下さい』
南無と言って数珠を鳴らし、軽く会釈をして桜屋敷を去って行った。
『さて、二人の名前と歳をを教えてくれるかな？』
「胡蝶カナエ12歳です」
「妹の胡蝶しのぶ10歳です」
『カナエとしのぶね、これからよろしく』
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
