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怒りを剥き出しにするAに対して、童磨は不思議そうに首を傾げた。
「うーん…俺は君の家族を食べたんだけどな。どれが君の言う家族じゃない人間なんて区別がつかないよ。君だって、お気に入りの豚にべったりくっついてる奴なんて、家族だと思うだろ？」
『私の匂いがする人間だと言っていたはずだ！』
「うん？俺が殺して食べた人間は皆、君と同じ匂いがしていたぜ？」
その言葉でAは、自身に雷が落ちたような衝撃が走った。
自分の近くにいた人間は、この鬼からすれば全てが家族同然である。
なおかつ共に住み、共に行動すれば人には分からなくても、鬼の嗅覚ならば自分の匂いが付いているのが分かってしまう。
とどのつまり、自分の匂いがする=Aの家族
この鬼はそう言いたいのだろう。
今まで何人も継子や弟子を殺したのは、童磨ではなく自分の浅はかな考えと、童磨を甘く見ていた自分自身だということに。
Aはこれまで感じたことの無い、悔しさと憎しみと憤ろしさ、そして懺悔に襲われた。
固まっている彼女をよそに、童磨は落とされた対の扇子を拾い上げ、口元を隠すと面白そうに目を細めた。
「そこの子を入れて、君の家族もあと二人だよね？楽しみだねぇ！ねぇ…Aちゃん」
『…殺す……貴様は絶対に！！！地獄へ送ってやる！！！』
彼女の魂の叫びに、童磨は愉快に口角を上げ、扇子を構えた。
『＿＿＿桜の呼吸 肆ノ型
「＿＿＿血鬼術
家族を皆殺しにしてから自分を食べると言った手前、童磨なら肺胞を壊死させる、あの技は使ってこないと高を括ったAだが、見事にそれは的中した。
多数の蔓がAに向かって伸びていく中、ヤツデの葉状になった日輪刀を振るう。
次の刹那、日輪刀から飛び出したカマイタチが氷の蔓を粉々に粉砕した。
『貴様なら、私の命より後ろのカナエを狙うと知っていたよ』
「へ〜…じゃあ、これはどう？＿＿＿血鬼術 冬ざれ氷柱」
自身の後方で、ひんやりとした冷気が漂った気がして、振り返ればカナエの上には複数の氷柱。
いつしか見た光景に、Aは奥歯を噛み締めた。
『＿＿＿桜の呼吸 肆ノ型
出現した氷柱だったが、カナエに突き刺さる事は叶わず、一瞬で繰り出したAの呼吸に粉砕された。
『…なめるなよ』
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
