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A「お、小川くん?離してくれませんかね…?」


小川「………………………………………」


首に回ってる腕を「おーい」とべしべしと叩くけど完全にスルーされる


A「…………智大くん、離して?……」


小川「……!!!!」


腕の力が弱まった一瞬の隙を逃さず「よっしゃあ!今や!せいっ!」と全力で抜け出させてもらう
「チッ!逃げられた」「あっ!智!何してんの!」「あーあ、逃げちゃったじゃん」「てかなんで智だけ名前呼び!」とか言ってる声は無視だ、無視


大竹「…………さっきから皆して何してんの?」


A「壱青くん、いい所に!助けて!この3人が絡んでくるんよ!」


大竹「…………ええぇー………」


なんだね?そのあからさまに面倒くさそうな顔は!壱青くん、そういう所だぞ!!
めちゃくちゃ不満です!と壱青くんを無言で見ていると


大竹「だってさぁ、Aなら1回自力でなんとかしようとするじゃない?さっきも実際してたしね」


A「いや、見てたんなら助けんかい!!!」


「ごめんごめん〜 ちゃんとヤバそうだったら助けるつもりだったよ」と軽く言われ深いため息をつく


大竹「で、Aに何の用事だったの?」


永露「Aさんと俺たちでご飯行きたいなぁ〜と思いまして、壱青さんもどうすか?」


大竹「あ、俺? 俺は全然OKなんだけど」


A「いや、私は明日用事があるから…」


用事があることを口実に断ろうとすると


永露「Aさんが明日休みなのは知ってるんすよ!」


A「なんで私がいつ休みなのか他のチームが知ってんのよ!?」


高梨「佐々木さんに聞いたら教えてくれたっすよ笑」


………あんのっ!上司!!!
情報ダダ漏れじゃん!!
プライバシーって言葉知ってんのかな!?


A「本気で転職しようかな………」


永露「えーAさんうちのチームおいでよー!」


高梨「おいでおいで〜」


大竹「本当にそれだけは絶対ヤメて!!大変なことになるから!!!2人とも勧誘しないで!」


「ごっめ〜ん☆」と腹立つ謝り方をしてくるであろう上司を想像して憤っていると


小川「用事があるって言ってたけど、どうせ大したことじゃないんでしょ」


今まで黙っていた小川くんが生意気なことを言い出す


A「なっ!ちゃんとした用事ですけど!?」


小川「じゃあその用事って何?」


A「……………1日耐久映画鑑賞


小川「しょうもな笑」


永露「Aさん…」


高梨「映画鑑賞って笑」


大竹「はぁ…」


なんで君たちは憐れみの目を向けてくるのよ?充分、用事でしょうが!

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作者名: | 作成日時:2023年12月10日 21時

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