Ep.161_先輩�� ページ16
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斑「それじゃあ、これでまた"音楽の神様に愛されたアイドル"、"天才オールラウンダー"の相馬Aの復活だなあ……♪」
(……ああ、懐かしいな。その呼び方も)
もう二度と聞くことはないと思っていた。
快活に笑う三毛縞先輩を見つめながら目を伏せた。
「……私はもう、アイドルとして"天才"にはなれませんよ。なれるとしたらそれは器用貧乏か何かです」
自嘲する私に三毛縞先輩が、そこは変わってないんだな、と小さなため息をついた。
斑「＿＿やっぱり君は、レオさんとは正反対だなあ」
「……月永先輩ですか？」
突然出された名前に驚く。
月永レオ(つきながれお)先輩。
同じ事務所に所属する5人組アイドルユニット『Knights』のメンバーで、三毛縞先輩と同じく1学年上の先輩。そして作曲家としても世界で活躍する天才だ。
(……どうして、月永先輩が話に出るんだろう)
ここにはいないのに。
そう思いながら何度も瞬きをした。
斑「ああ。君たちは2人とも同じように音楽の才能がある。けれど、レオさんは自分を守るために自分を"天才"だと信じて世界をシャットアウトした。
Aさんは自分を守るために自分を"凡人"だと信じて、世界と同化しようとした」
「……」
喉がからからで、言葉が出ない。
斑「……Aさんは、俺の言ってることが分からないだろうなあ」
三毛縞先輩が私の顔を覗き込む。その顔は慈愛に満ちていた。それを見て、ますます訳が分からなくなってしまう。
(知識と、頭の回転には自信があるのにな)
小さく頷いた私に三毛縞先輩は、やっぱりなあ、と可笑しそうに笑った。
斑「仕方ない！ Aさんは"物覚えのいい凡人"として生きていたからなあ！
そもそも、Aさんがこうなってしまったのは周囲の"凡人"のせいだ。Aさんは悪くない」
「……それは、」
違います。私のせいなんです。私が＿＿。
やっと出た声は震えていた。後悔、憤り、諦め＿たくさんの感情が混ざって、胸焼けしたような感覚に陥る。
斑「……俺はあの時、Aさんがあのまま"天才"で居続けることがAさんを不幸にすると思っていた。君がアイドルを辞めるのも仕方ないとさえ。だから何も言わなかった。
きっと、俺も同罪なんだろうなあ」
君をステージに
私を撫でるその手は優しかった。
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もち - 防弾少年団がまだ、( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！もしかして防弾少年団は夢主のボス？！ (2020年9月23日 6時) (
レス) id: 593f0591d1 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - よ だ かさん» コメントありがとうございます。展開上沢山だすことは難しいかもしれませんが、ちょくちょく出していきたいなあって思ってます！これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年5月30日 16時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
よ だ か(プロフ) - コメント失礼します あんスタキャラがだんだん出て来てくれて嬉しいです!!もしよろしければあんスタキャラとの絡みをもっと見てみたいです! 次の更新も楽しみに待ってます！ (2020年5月29日 17時) (レス) id: c6fcdfc168 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 零奈さん» コメントありがとうございます！私の作品がきっかけでプエ句を知って頂いたのはとても嬉しいです！更新遅めですがこれからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(プロフ) - はじめまして、実はこの小説でプエクを知りました…！お陰様で今K-POP沼にどっぷりです笑笑これからも応援しています。 (2020年5月15日 23時) (レス) id: 46a24024b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2020年3月25日 21時
