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*
「Aちゃん、難しい顔してるねえ。
便秘かい?」
洋食屋の店主が声を掛けた。
「考え事だ。
便秘ではない。
もし私が今便秘なら、咖哩のような刺激物を食べるのは避ける」
私はとある洋食屋で、咖哩飯を食べていた。
「そう、まあそうね……
Aちゃん、咖哩食べてる時にそういう話題されて怒らないの?」
「そんなものか」
私は答えた。
「怒るべきだろうか?」
「いや……
判んないけど」
「こらー」
私は真顔で云った。
「(可愛いけど)無理しなくていいんだよAちゃん」
*
その時の太宰↓
「ん?
Aが何時も以上に愛らしい行動を取った予感が…
しかも、それを見た野郎がよからぬ事を…
早くAを助けに行かなくちゃ!
蛞蝓!
後はお願いね!」
「蛞蝓じゃねェ!
ってか行くな!
手前は仕事しろ!」
(太宰さんと中也さんが双黒と呼ばれる時代ってこの時代ですよね?)
終了
*
洋食屋の店主とは馴染みだ。
五十に届くかという壮年で、立って視線を下げても自分の爪先が見えないだろうというほど腹が突き出ている。
頭髪はやや寂しい。
目尻に笑い皺がついている。
生まれた時からその格好だったのではと思えるほど黄色い前掛けが体になじんでいる。
*
ラッキーアイテム
丸眼鏡
ラッキーキャラ
太宰治
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作者名:皇帝ペンギンM← | 作成日時:2018年10月16日 22時