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*


この部屋に一体何があると云うのだろう。

安吾に何が起きたと云うのだろう。

私は狙撃されて死んでいた。

銃火も見えなかったし、弾丸に遅れた発射音も聞こえなかった。

それに標的を外したと見るや、すぐさま撤退する判断。

明らかに専門家だ。


つい先程、私は死んだ。

胸を狙撃されて死んでいた。


私の異能がなければ。


*


私は階段の手摺りを滑り落ちるようにして外に出た。


狙撃手はまだそれほど遠くには逃げていないはずだ。

正体を確かめる必要がある。


私は罪のないホテル内の客を何人か突き飛ばしながら建物を出た。

狙撃のあった楼閣の方向に走りながら、懐の携帯電話を取り出す。


優秀な狙撃手は1粁の距離からでも標的の心臓を射貫く。

だが目測では、狙撃点からそれほどの距離もない。

狙撃手が居たのは私も知っている建物だ。

この街のことなら地図にない裏路地まで頭に入っている。

敵の逃走経路も、おのずから幾つかの可能性に絞ることができる。


*

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ミュウ=ムー(プロフ) - 教えてくださり、ありがとうございます。 (2018年9月20日 19時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - オリジナルフラグははずさないといけませんよ。違反行為なので (2018年9月20日 19時) (レス) id: 8d50bc542b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皇帝ペンギンM← | 作成日時:2018年9月19日 21時

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