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手の中にある白い金庫が、一瞬にして真っ赤に染まった。
私の眼前にある壁と床も真っ赤に染まった。
噴出した何かがべったりと張り付いたのだ。
血だ。
私の血だ。
胸元を見ると同時に、もう一度、胸から血が噴き出した。
背中から入って、胸を貫通。
背後を振り返ると、窓が割れ落ちるところだった。
窓の向こう、遥かに離れた楼閣の一室で、何かが__狙撃銃の照準装置のようなもの__が陽光を反射してきらりと輝いた。
私は脇の拳銃に手を伸ばそうとしたが、その腕を高速飛来する弾丸に吹き飛ばされ、血の霧を撒き散らしながらその場で半回転した。
喉元までせり上がってくる鮮血の味を感じながら、私はねじられるように倒れた。
視界が暗転する。
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そこで映像が終わった。
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ミュウ=ムー(プロフ) - 教えてくださり、ありがとうございます。 (2018年9月20日 19時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - オリジナルフラグははずさないといけませんよ。違反行為なので (2018年9月20日 19時) (レス) id: 8d50bc542b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皇帝ペンギンM← | 作成日時:2018年9月19日 21時