Bet8. ページ9
「ウェイガァァァァァァアアアアア！！！」
「おっと？」
とある昼休み、小腹が空いたもんで食堂へ向かう道中、
後ろからものすんごい怒号と足音、それから殺気が突っ込んできた。
振り向きざまに回し蹴りをぶち込んでやると、
そいつと、そいつが持っていたナイフが廊下に転がった。
「ぐほぁっ！！」
「…あー…だれ？」
やれやれ、ヒトに話しかける時にゃまず挨拶からって親から教わらなかったんかねぇ？
「ぐぎぎ…テメェ…！俺のこと忘れたとは言わせねぇぞ！！」
「「忘れた」と言わせてくれねぇなら「覚えてねぇな」。」
「ふざけんな！！！」
「いきなり後ろからナイフ持って突進してくる奴に言われたくねぇ言葉ナンバーワンだな。」
煽るように見下してやれば、ますます顔を赤くした男はナイフを拾おうと動きを見せた。
「ぎゃあっ！！」
「で？お前誰？」
ナイフなんて危ねぇもん拾わせるわけにもいかねぇもんで、
聞き手と思わしき右手を踏みつけてから、改めて問うてみる。
「い゛…マジで覚えてねぇのかよ…ッ」
「だぁから聞いてんの。…３回目だ、お前誰？」
仏の顔も三度まで、二度あることは三度ある、
この矛盾した言葉のどっちに傾くのかねぇ？
「…ルーサー・アンダードッグ…！！
てめぇのイカサマのせいで無一文になった客だよ！」
「アンダードッグ…………はぁ。」
名前聞いてもまだピンとこねぇ…誰だマジで。
そろそろ右手を踏みつけてしゃがんでるオレと、
手を踏みつけられながら吠えてるコイツを
取り巻く野次馬が集まりだしてきた。
オレは気にせず話し続ける。
「悪いが名前聞いた今でもお前のことに覚えがねぇ。
なんでオレは昼間っからこんな人通りの多い廊下で
堂々と後ろから刺されなきゃいけなかったのか
わかるように説明してくれねぇか？」
「クソが…！
てめぇの賭博場で勝負しただろ！
俺はあの一戦に全てを賭けてた…なのに、お前がイカサマしやがったせいで
マドルも、能力も、すべて失った！！」
「……はぁ？」
「返せよ…俺が賭けたもん全部返せよ！！！イカサマなんて卑怯な手使いやがって！！！」
「あー…それいつ？『全てを賭けて負けました』ってヤツ、今まで腐るほど見てきたから
どの
「！！！！このヤロ…ッ」
ズボッと俺の足の下から手を無理やり引っこ抜いた負け犬くんは
マジカルペンを俺に向けて衝撃魔法を放ってきた。
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白樺葵(プロフ) - かれーのるーさん» かれーのるーさん！コメントありがとうございます！具体的に好きなところを伝えてくださるのむちゃくちゃ嬉しいです！！！今後ちょっと更新遅くなるかもですが、執筆頑張ります……！！ (2021年10月9日 8時) (
レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
かれーのるー - 面白い作品をたくさん作ってくださってありがとうございます。文の書き方が好みで毎回読んでいます。これからもたくさん面白い作品作ってください。😷 (2021年10月8日 15時) (レス) @page1 id: 3dcaa15021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年9月9日 17時
