集中しすぎた… ページ10
……そして、いつの間にか本に没頭しすぎて、気がついたら午後の授業まで終わってた。
ピースが僕に体当たりしてきて、流石にその衝撃で顔を上げたら
こちらを見ている学園長がそこにいた。
「！！？が、く園長先生……？！どうしてここに！？」
「いやなに、トレイン先生から貴方がずいぶん本を読むことに集中していると聞きまして。
様子を見がてら監督していただけです。」
『もう！Aったらピースがいくら呼んでもつついてもビクともしないんだもん！
お昼ご飯も食べずにずっと本とにらめっこしててさ？
午後の授業が始まるよって言っても本読んでて……』
「え？！うそ…全然気づかなかった……」
「とはいえ、あまりにも熱中して読書をしてらっしゃるので、邪魔するのも悪いですし、
いっそ今日は読書の日にしてしまおうということになりました。」
「は…はぁ……」
「さすがに貴方を一人にするわけにはいかなかったので、暇を持て余していた…ゴホン、
手の空いていた私が同席していたということです。私、優しいので。」
『Aは一人じゃないぞ！ピースはずっとそばにいたもん！
……無視され続けたけど……』
「ご、ごめん！本当にごめん、ピース…！」
ピースは腕を組んで頬を膨らませて、完全にご立腹だ。
慌てて謝るけど、『プイッ』ってそっぽ向いて、僕の顔を見てくれない。
「しかし、すごい没頭具合でしたね。何を読んでいたんです？」
「あ、の…ハートの女王の法律全集です…」
「なんと！？あの全810条からなる法律をまとめた本ですか！？
よくもまぁそんな退屈な…ゴホン、厳格な本を……」
「これ、全部覚えたら、寮長が褒めてくれるかな？と思いまして……」
「……なるほど。」
『それで、全部覚えたの？』
「うん。」
「！？」
僕が即答すると、学園長が持ってた本を落として固まってた。
学園長も何か本を読んでいたんだ。
固まったままの学園長を見たら、口をパクパクさせてる。
…ちょっと…面白い…！
「ご、ご冗談を……いくら1日中読んでいたからといって、あの法律をすべて覚えるなど…」
『じゃあピースが問題出してあげる〜』
「うん。」
『えーと…』
ピースが分厚い本を広げてページをめくる。
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波 - お役に立てたなら何よりです。 (2021年10月16日 15時) (
レス) @page12 id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 波さん» 波さん！コメントありがとうございます！そして誤変換報告マジでありがとうございます！！たまに読み返して確認はしてたのですが…見落としてました！助かります！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: c15bb0fb59 (このIDを非表示/違反報告)
波 - わざとでしたらすいません (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。その,,,買ってもらったのところが勝ってもらったになってます。わざとでしたらところが (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - るぅせくんさん» るぅせくんさん！コメントありがとうございます！ふはぁ！いやホンマにありがとうございます(T△T)！あっぷあっぷしながら書いてるのでその一言で頑張れます…！執筆頑張りますです！！！ (2021年8月5日 16時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月8日 16時
