ストロンボリ製のドール…？ ページ7
「父さん」が何をしている人なのか、「母さん」の得意料理は何なのか、
「姉さん」は何の勉強が得意なのか……何も知らない。
今やイデアさんやオルトくんのほうがよく知ってそうだ……
「ストロンボリ製のドールは、まるで本物の人間のような見た目と質感なんだけど、
絶妙に人間からずれている美しさが特徴なんだ。
本物の人間は美しくない。でも、ストロンボリ製のドールは実際に存在していれば
トップモデル級の美しさを持つ人間になるだろうって言われてる。
僕もそう思うし、実際ストロンボリ製のドールを模して自分でも作ってみようと思ってた時があったよ。
うわ〜この目で本物を見ることができるなんて…！！」
『なんかピース褒められてる？やったー！』
「なんだかよくわからないけど…ピースってすごい人形なの？」
「すごいもすごい、超激レアSSR級の代物ですぞ！！」
「そ、そうなんだ……」
「でも、Aくん、自分の家の話なのに、知らなかったの？」
「……うん。なんにも…」
別に悔しいとか、悲しいとか、そういう感情は一切ない。
ただ、困惑してる。ビックリしてる。
僕の家は、すごい家だったんだ……
「あー…で、ピースをみるってのは？」
「あ、えと、今はご覧の通り元気に動いてるんですけど、
ちょっと前までうんともすんとも言わなかった時期があって…
またそうならないかが心配だったから、イデアさんに見てもらえれば
何かわかるかな…って、思って来たんです。」
「んー……」
改めてピースをじーっと見るイデアさん。
ピースもじーっと見返してて、なんだかにらめっこしてるみたいだった。
「…流石の拙者でも、パッと見ただけじゃわからないでござる…
スキャンするなり解体するなりすればもっと情報が手に入るとは思うけど…」
『かいたい！？！？』
「無論ストロンボリ製のドールにそんな無礼な真似はしないでござる！！」
「ござる？」
「き、気にしないで…Aくん…」
結局、イデアさんでも現時点では何もわからないみたい……
「で、今更だけど、ピースって君が作ったの？」
「いや…違う…と、思います……」
「え？違うの！？」
「その…物心つく頃にはピースは僕の傍にいてくれたから…
僕が作ったんじゃないと思う…」
「…まぁここまでのクオリティーのドールを君みたいな学生が作れるとは思えないけど…
とはいえストロンボリだもんな…うーむ……」
イデアさんが今度は僕をまじまじと見てきた。
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波 - お役に立てたなら何よりです。 (2021年10月16日 15時) (
レス) @page12 id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 波さん» 波さん！コメントありがとうございます！そして誤変換報告マジでありがとうございます！！たまに読み返して確認はしてたのですが…見落としてました！助かります！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: c15bb0fb59 (このIDを非表示/違反報告)
波 - わざとでしたらすいません (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。その,,,買ってもらったのところが勝ってもらったになってます。わざとでしたらところが (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - るぅせくんさん» るぅせくんさん！コメントありがとうございます！ふはぁ！いやホンマにありがとうございます(T△T)！あっぷあっぷしながら書いてるのでその一言で頑張れます…！執筆頑張りますです！！！ (2021年8月5日 16時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月8日 16時
