イデアさん ページ6
「あ、あの！A・ストロンボリです！初めまして！」
『こんにちわ！ピースです！』
「は…？え、あ、うん。…オルト、どゆこと？」
「兄さんに、ピースくんをみてほしいんだって。」
「見る…とは。」
「あの、えと…」
さっきオルト君にした説明を、もっかいイデアさんにもした。
イデアさんは、僕がサバナクロー寮の先輩を殴ったやつだってわかったときは
ちょっとびっくりしてたみたい。
でも、ピースのことをまじまじと見てるうちに、目の色が変わってきた。
「え……あ、あのさ、きみ、ストロンボリって言ったっけ？！」
「は、はい！A・ストロンボリです！」
「ちょっと待って…ストロンボリ製のドールって…は？マジで？」
「…兄さん？」
「ピースって言ったっけ？ちょっと触ってもいい？」
『え？いいけど…』
「感謝！」
『うわぁ！』
イデアさんはピースに許可を取ると、ヒュッと持ち上げて
頭のてっぺんから足の先までじ〜〜〜っくり観察し始めた。
「この人毛のような細かく繊細な髪…滑らか且つ頑丈な手足…
吸い込まれるように澄んだ瞳…それに、人が着ていても不自然ではないほど作り込まれたデザインの服…！」
『あはははっ！くすぐったい！』
ピースは普段より床から離れた高さでひっくり返されたり手足を触られて
遊ばれている感覚らしく楽しそうだった。
イデアさんはイデアさんで、ブツブツと早口で何か言ってる。
「な、なんか、イデアさんいっぱい喋ってる…」
「ごめん、兄さんのなにがしかのスイッチが入っちゃったみたい…」
「オルト、『ストロンボリ』『ドール』で検索してみ？」
「え？…うん。」
オルトくんが「検索：ストロンボリ スペース ドール……」とか言いながら
固まっちゃった。
少ししてから、ぴくっと顔を上げた。
「わぁ！！すごいや！」
「え？何がすごいの…？」
「ストロンボリ製のドールって世界中にファンがいる超人気ブランドなんだって！
手作りだから制作までにかなりの時間がかかるし、値も張るみたいだけど、
その高い品質から老若男女問わず人気絶大で、
主に富裕層からの絶大な支持があるって！」
「へ、へぇ……」
ストロンボリ…僕のファミリーネーム……
ってことは…「父さん」や「母さん」も、人形作りをしていたのかな…？
「父さん」の仕事は…人形作りだったのかな？
そう考えると、僕は自分の家族のことを何にも知らないんだな…
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波 - お役に立てたなら何よりです。 (2021年10月16日 15時) (
レス) @page12 id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 波さん» 波さん！コメントありがとうございます！そして誤変換報告マジでありがとうございます！！たまに読み返して確認はしてたのですが…見落としてました！助かります！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: c15bb0fb59 (このIDを非表示/違反報告)
波 - わざとでしたらすいません (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。その,,,買ってもらったのところが勝ってもらったになってます。わざとでしたらところが (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - るぅせくんさん» るぅせくんさん！コメントありがとうございます！ふはぁ！いやホンマにありがとうございます(T△T)！あっぷあっぷしながら書いてるのでその一言で頑張れます…！執筆頑張りますです！！！ (2021年8月5日 16時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月8日 16時
