君への愛唄 Last part

愛唄78 ページ18

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―Aが亡くなって、1ヶ月が経った。



久々に音楽番組の出演のオファーが来て、私は今夜出演することになっていた。



今日の音楽番組は生放送。



今日は新曲を初披露することになっていた。



Aが作ってくれた曲を歌うのは、今回の曲で最後か...



A、見ていてくださいね。



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―ト『こんばんは、一ノ瀬トキヤです。


皆さん、長い間お休みをいただき申し訳ございませんでした。


＿＿皆さんももうご存知かと思いますが、私は大切なパートナーを失いました。


...桜木Aは素晴らしいシンガーであり、素晴らしい女性でした。


私は...彼女とお付き合いをしていました。


彼女の隣で歌うことが、私にとって当たり前のこととなり、些細な幸せになっていました。


ですが彼女は白血病を患い、白血病と必死に向き合っていました。


彼女は白血病を治し、復帰し、こうして皆さんの前で歌うことをきっと望んでいたでしょう。


＿＿ですが、それは叶いませんでした。


私は、彼女を失い、引退しようかと悩んだ時もありました。


ですが、彼女は私の歌が好きだと...そう言ってくれました。


だから私は、彼女を失っても歌い続けます。


それが彼女の願いであるから。


彼女のために、皆さんのために...そして、自分自身のために。


私はこれからも歌い続けます。


今夜披露する新曲が、彼女が作った最後の曲になります。


最後まで、彼女の思いを、私の思いをどうか聞いてください。


『君への愛唄。』＿＿』



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