君への愛唄 Last part

愛唄77 ページ17

・



・



―『拝啓 一ノ瀬トキヤ様



あなたがこの手紙を読んでいるということは、私はきっともうあなたの隣にはいないっていうこと。



トキヤ君、ごめんね。一緒にいられなくて。



そして、病気のこと長い間黙っていて本当にごめんね。



でも私は、トキヤ君には本当に感謝しています。



トキヤ君とデビューできて、トキヤ君とたくさん曲を作れて、トキヤ君と一緒に居られて、



本当に幸せでした。



トキヤ君、私と出逢ってくれて本当にありがとう。



ずっとずっと、トキヤ君のことを愛しています。



私のこと、忘れないでね。



＿＿トキヤ君、私はあなたの歌が大好きです。



私がいなくなっても、トキヤ君。



あなたはずっと歌い続けて。



私はずっと天国からあなたを見守っているから、私が好きなあなたの歌を聴かせてね。




桜木Aより』



・



・



―A...



私の目から涙がこぼれ、Aの手紙を濡らす。



涙が、止まらない...



私の涙でAの字が滲む。



忘れるわけない...忘れない。



私も、君を...心から愛していた。



これからもずっと。



ト「A、ありがとう...私も、愛している。


これからもずっと。」




・



・

愛唄78→←愛唄76

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す