愛唄72 ページ12
・
・
−トキヤside−
・
・
―翌日。
私たちは朝支度を済ませ、夕方になるとあの教会へ向かった。
私はタキシードに着替え、ステンドグラスの下で彼女が来るのを待っていた。
__ギーッ
扉が開く音が聞こえ、私は扉の方を振り返った。
ト「__!」
そこには純白のウェディングドレスを着た、私の美しい花嫁がいた。
花嫁はゆっくりと私の方へ歩いてくる。
私は彼女の姿があまりにも美しく、目が離せなかった。
あ「___トキヤ君。」
彼女は私の元へたどり着くと、私を見つめる。
ト「A、とても美しいです。」
あ「そんな...ありがとう。トキヤ君もその、かっこいいよ。」
ト「__ありがとう。」
・
・
−Aside−
・
・
―私たちは宿泊先の洋館の使用人の方にお願いし、タキシードとウェディングドレスを用意してもらっていた。
トキヤ君、本当に似合うな。
私はトキヤ君のタキシード姿に見惚れていた。
__これが、私のトキヤ君へお願いした私の我儘だ。
トキヤ君と、この島で...この教会で誓い合いたかった。
トキヤ君は私をまっすぐ見つめ、私の手を取る。
あ「お願いしたものの...どう誓えばいいのかな。」
ト「そう、ですね...私も結婚式は見たことないので、少々戸惑いますね。」
私たちは顔を見合わせくすっと笑う。
ト「__私、一ノ瀬トキヤは、桜木Aを妻とし、生涯愛し抜くと誓います。」
あ「__私、桜木Aは、一ノ瀬トキヤを夫とし、生涯愛し抜くと誓います。」
ト「__それでは、誓いのキスを。」
・
・
124人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗也(#°v°#)(プロフ) - チョコさん» 最後までご覧いただきありがとうございました!凄くうれしいです ほかの作品でもぜひよろしくお願いいたします。 (2019年9月29日 9時) (レス) id: d5484eee06 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - 君への愛唄最後まで読ませていただきました!とっても感動しました。推しがトキヤなのもあると思いますが、最後の方は本当に涙が止まりませんでした。本当に最高の作品でした!これからも、応援してます!! (2019年9月29日 0時) (レス) id: ffd29b2558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紗也 | 作成日時:2018年8月2日 21時