▲.111 ページ21
・
・
―ノ「＿＿＿はい、どうぞ。」
「わあ...！ありがとう！お兄さん、シャンデラ。」
男の子はノボリさんが差し出した赤い風船を受け取ると、嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「お兄さんのシャンデラ、すごくかっこいいね！！」
ノ「ありがとうございます。」
「そうだ、ランプラーってやみのいしでシャンデラに進化するんでしょ？
昨日パパとママが言ってた！」
え...
ランプラーが進化すると...シャンデラに？
ノ「ええ、そうですよ。私もやみのいしを使って、ランプラーからこのシャンデラに進化させたのです。」
「すごーい！！僕のランプラーもお兄さんのシャンデラみたいにかっこよくなったらいいなぁ。」
ノ「きっとなれますよ、このランプラー大事に育てられていますね。
それがランプラーからも伝わります。」
「ランーッ」
あ「＿＿＿。」
＿＿＿知らなかった、シャンデラの進化前がランプラーだったなんて。
私はノボリさんとシャンデラを見つめる。
＿＿＿あの時、私を救い出してくれたお兄さんのポケモンはランプラーだった。
もしかして、あの時助けてくれたお兄さんって...
「＿＿＿あ、パパとママだ！
じゃあ僕行くね！本当にありがとう！！」
ノ「もう失くしちゃダメですよ、気を付けてくださいね！」
「うん！分かったー！！」
男の子はそう言うと、走ってお父さんとお母さんの所に行ってしまった。
＿＿＿もし、あの頃ノボリさんがライモンシティで駅員の仕事をしていたとしたら...
あの時のお兄ちゃん、もしかして...
ノ「＿＿＿A様、どうかされましたか？」
あ「へ...？」
私が深く考え込んでいると、ノボリさんは私を見つめ問いかける。
あ「あ、い、いいえ！なんでもないです。」
ノ「そうですか...？もしお疲れのようなら...」
あ「だ、大丈夫です！大丈夫です！
ほ、ほら...私たちは観覧車に行こうとしていたんですし、行きましょ！」
ノ「あ、A様。お待ちください。」
私はノボリさんの先を歩き、観覧車へ向かった。
＿＿＿もし、ノボリさんがあの時のお兄さんだったら。
ノボリさんは私のこと、気づいていてくれてるのかな...
私はそんなことを考えながら、足早に観覧車へ向かった。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗也(#°v°#)(プロフ) - こーんすたーちさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただけて嬉しいです(*´∀｀*)お盆明け頃に番外編作成予定なのでぜひまた遊びに来てください♪ (2022年8月10日 23時) (
レス) @page31 id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
こーんすたーち(プロフ) - 完走おめでとうございます！数日前から追っていた者です。とっっても、とっっっっても素晴らしいお話をありがとうございます！！！ (2022年8月10日 19時) (レス) @page32 id: 681b311940 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月7日 19時
