隣の部屋のバレー選手【宮侑】

にじゅーきゅー ページ29

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宮侑side




光輝さんは、車の下敷きになって、しばらく入院しとったけど、そのまま亡くなったらしい。




父｢Aな、光輝が人工呼吸器を外されるところ見て、光輝の母親と父親に泣いて叫びよった。光輝を殺さないでって。｣


｢そう、なんですか･･･。｣


父｢侑くん、あの子を救ってくれてありがとう。Aがあんなに幸せにしとるの久しぶりに見たよ。｣


｢いえ、俺は何も･･･｣


父｢今度、Aと一緒に、光輝の実家に行ってやって欲しい。｣


｢俺が行ってもいいんですか？｣


父｢Aには内緒にしてたんだが、こっちで光輝の親とは少しずつ連絡してるんだよ。遥輝の成長とか。侑くんのことを話したこともあって、3人で遊びに来て欲しいって。｣


｢Aさんと話してみます。｣




銭湯から上がって、お義父さんとコーヒー牛乳を飲みながら扇風機に当たって、そのまま歩いて帰った。









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貴方side






母｢A、今日は私とお父さんで遥輝寝かせるから、2人でゆっくり過ごしなさい。｣


『えっ？本当に？いいの･･･』


母｢どうせゆっくり話す時間も少ないんでしょ？｣


『ありがとうお母さん･･･』


母｢それとね、今まで黙ってたんだけど、光輝くんのご両親とずっと連絡をとってたの。遥輝の成長とかを送ってた。｣


『なっ、なんで？なんでそんな事するの？』


母｢光輝くんのご両親、3人でお家に遊びに来て、光輝に会いに来て。って言ってたよ。｣




光輝のお母さんには合わせる顔なんかないよ。




『でもっ、私･･･酷いこと言っちゃった･･･』




私を強く、強く抱きしめてくる母。




母｢会いに行きなさい。そして、私は大丈夫って光輝くんに伝えてきなさい。｣


『うんっ･･･あり、がとう、おかあ･･･さんっ』




光輝、遅くなってごめんね。会いに行くから待ってて。


遥輝も大きくなったよ。連れていくね。

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