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side??


??「なるほど、飴村乱数の姉、飴村A……
そして、誕生日を2月14日に……」


とある一室で、言の葉党党首、東方天乙統女は先程渡された報告書や資料を読み、言葉をこぼした。




??「はい、どう致しましょう」

乙統女「…問題ないでしょう。今は彼らの好きにさせておきましょう」



東方天乙統女は、さも気にしていないかのように静かに言った。




??「しかし、このままでは、飴村乱数とNo.0317が我々に逆らう可能性も」

乙統女「無花果さん」

無花果「…はい」

乙統女「これは、"彼女の意思"です。素晴らしいことだとは思いませんか?我々の研究の成果です。

そうでしょう?」




東方天乙統女の威圧に、無花果はたじろぐ。


無花果「……仰る通りです」


乙統女「そして、あのクローン達のリリックに耐えた。それだけでも充分私達に貢献しています。

後は、アレを待つだけです」


無花果「…では」

乙統女「えぇ、"あの"実験に移るよう、彼に伝言を……」


とうとう、魅奈を最終実験へと移せとの命令を下そうとした、その時だった…



バンッ!!



大きな音とともに、部屋の扉が勢いよく開いた。

入ってきたのは、言の葉党役員の一人だった。



役員「失礼します!!!!!!」


無花果「…ッ!!…入る前にノックをしろ!!」

役員「も、申し訳ありません…!!でも、それどころではありません!」

乙統女「どうしました?」






役員は額に汗を浮かせ、慌てた様子で伝えた。




役員「…東雲が、姉妹クローンと共に何処かへ消えてしまいました!!」






乙統女「…ッ!!!!」

無花果「何だと!!!!…すぐに東雲の捜索にかかれ!どんな手を使ってでもこちら側に連れ戻すのだ!!

万が一の時は、真正ヒプノシスマイクを使っても構わん。あの情報だけは、他者に漏洩しないよう要注意だ!

他にもそう伝えろ!!」

役員「か、かしこまりました!」



そういって、役員はどこかへと走り去った。





無花果「…では、私も捜索に取り掛かります」


乙統女「…よろしくお願いしますね、無花果さん」





ビシッと敬礼をし、大股で部屋を出た無花果。

その後ろ姿を見送ったあと、東方天乙統女は窓の外の景色を眺めた。




乙統女「…困りましたね、

飴村Aさん、貴方ならどう回避するのか、今から楽しみですよ?」





新たに、物語が動く……






これが、乱数とAが双子となる最後の理由となる話だ______

▽→←▽



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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2020年5月31日 11時) (レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話!!感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます!!!頑張ってください(*´∀`*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら海 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/  
作成日時:2020年3月2日 12時

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