この兄弟溺愛注意！【朔間零】 (ページ2)

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12話ページ2

零side

凛月にキス…。

最愛の我が弟が…

凛月も相変わらずAのことが好きなんじゃの…

零「とりあえず、我輩の家においで。

凛月は学院に止まるかもしれないからの。」

『うん…。』

うんと頷いたものも、Aは、

我輩のことを離そうとはしない。

零「A？」

『うん。ごめん。おうちお邪魔します…。』

零「もちろん。Aの家の鍵は

凛月がかけているかの？」

『わかんないや…。』

零「我輩が連絡しておくぞい。」

『ありがとう。零』

ニコッと微笑んだAは、

我輩の手を取って歩き出した。

『昔この公園でみんなで遊んだよね…。

それで怪我して零におんぶしてもらって

帰ったんだよね。』

懐かしい出来事じゃな。

我輩たちがまだ小学校低学年くらいのころじゃ。

『まさか、こんなことになるなんてなぁ…。』

Aの初恋が凛月だってことは知っている。

知っているからこそ、

Aのことが好きだからこそ

Aを誰にも渡したくないんじゃ。

家に着くと凛月は帰っていなかった。

Aが靴を脱いで

『お邪魔します』

といって家に上がった。

なんでも受け止めるって

言ったんじゃからと思い、

我輩の部屋に入る。

『綺麗にしてるんだね。』

零「まぁの、我輩お昼は何も出来ないからの…」

『零…。話、聞いてくれる？』

零「ああ。もちろんじゃ」

Aは、静かに語り始めた。