ストーカー2日目 ページ4
だって私は…
蘭「A先生?」
『ん?あ〜ごめんごめんなにか話しかけてた?考え事してたよ』
私は…彼の秘密を知っているのだから
誰も知らない彼の秘密を…
だったら"お似合い"なんて
当たり前だよね
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これはほんの数日前の話
『あれは…安室さん?』
もう日付も周り草木も眠る丑三つ時も過ぎた頃だった
"ちょっとした用事"が終わり帰路についていた頃
いつもポアロで見かける安室さんとは雰囲気の違う服装で金髪の髪の長い女性と何やら話していた
あれ…あの女性どっかで見たことが…女優とかなのかな
単なる好奇心なのか何なのか、物陰に隠れながら少しずつ彼らに近付き会話を聞こうと試みた
『うーん…なんて言ってるかわかんない…』
ここはよく開けている港
もともと物陰なんて少なく、月がキレイな今宵、これ以上近づけば月明かりのもとに私がさらされることとなる
読唇術は使えないこともないが安室さんは背中をこちらに向けているので口元が見えない
私はしょうがなく女性の口元へと視線を移した
"わ、た、し、と、の、や、く、そ、く、は、ま、も、て、く、れ、る、の、よ、ね、ば、ー、ぼ、ん"
(私との約束は守ってくれるのよねばーぼん)?
ばーぼんとは一体何のことだろうか…
普通に考えればウイスキーの一種であるバーボンウイスキーを思い浮かべるが…
それだと前文との辻褄が合わない
文脈的に来るとしたら人の名前や愛称のハズ
彼女の目の前には安室透しか居らず電話をしている様子もない
つまりばーぼんとは安室透のことである
なぜ彼がそう呼ばれているのか…
そんなことを考えていれば拳銃をこめかみに突きつけられている彼がいた
『ッ…!!』
思わず声が出そうになったがなんとか押し黙る
こんな距離にも関わらず動揺している私とは反対に飄々とした様子の安室さんがいた
なにか会話を交わしたのか、女性が拳銃をおろしそのまま近くに止めてあるバイクへ安室さんは車へと向かい二人はそのまま去っていった
『一体何だったの』
何もかもが不明だった私はふと思った
よし安室さんの正体気になるしこれは後をつけて暴くしかないな…と
もともと気になったら放っておけない性分出し、ポアロでの安室さんは冷たい笑いしか浮かべてなくて苦手な部類だったから化けの皮を剥ぐ絶好のチャンスかもしれない
そう思ったことがこのストーカー生活の始まりだった
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作者名:今田海 | 作成日時:2022年8月15日 18時