総長の姉は三ツ谷くんが気になる【佐野万次郎】【三ツ谷隆】

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ある日の夕方、
そろそろ夕食の準備をしようかと思ってたら
ものすごくうるさい何台ものバイクの音がした



その数台のバイクの排気音はうちの前で止まった


玄関まで行くと
特攻服を着た男の子たち
みんなところどころ怪我をしている


どうやら手当てをするために
一番近いうちに来たようだった


来たのは
ドラケンくん、圭介くん、三ツ谷くん、ぱーちんくん、スマイリーくん、アングリーくん、千冬くん




ドラケンくん以外はすごく久しぶりに会う
みんなすこし男らしくなったかな？





エマと私でそれぞれ手当てをしていく


一通り終わって
みんなにお茶を差し出した



『もう夜遅いし、みんなうちでご飯食べていく？』


食べ盛りの男の子たちは
目をキラキラさせて

いいんすか？いただきます！


と、
今日はたくさんご飯作ろっ




「お前らAの料理食べれるなんて光栄に思えよ！」



万次郎は少し頬を膨らましてたが
なんだかんだみんなでご飯たべれるのが嬉しそう




『じゃあ準備するからみんなでゲームでもしててね』



みんなで交代でゲームで盛り上がっていた
エマはちゃっかりドラケンくんの隣にすわり
みんなの会話に混ざっていた
いいぞーエマ！


そんな自分のゲームの番が終わったら
コントーラーを圭介くんに渡し
立ち上がった銀髪短髪の男の子



三ツ谷 隆くん




トイレにでもいくのかな？と思ったら
キッチンに近づいてきた



「Aさん、手伝いますよ」

『三ツ谷くん、遊んでていいよ？』

「こんな人数の量作るの大変でしょ？
俺いつも夕飯作ってるんで手伝います」

『じゃあお言葉に甘えようかな、ありがとね』



三ツ谷くんはすぐに手際良く野菜を切ってくれた

2人でお話ししながら
夕食の準備を進めた


万次郎と同い年とは思えない
態度とかも大人っぽいし


『三ツ谷くんってほんと料理上手だね
万次郎は全く手伝ったりしないから
助かっちゃう』

「いつも妹に夕飯作ってるんすよ

Aさんがつくった飯
すげーいい匂いするんで食べるの楽しみです」

『ふふ、三ツ谷くんと料理すると楽しいな』



「Aッ！！！」


いつのまにほっぺたを膨らまし
私の背後から
万次郎が抱きついてきた

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