思い21 ページ22
・
昼休み、急いで屋上へと向かう。
ガチャッとドアを開けると、人影があった。
その人の正体に私は驚いてしまった。
だって…
「御幸…くん…?」
意外な人だったから。
「急にあんな形で呼び出してごめん。どうしても言いたいことがあったから……」
「言いたいこと…?」
すると御幸くんは頭を下げた。
「今まであんなこと言ってごめん。
謝っても許されないことをしたのはわかってる。
けど、謝りたかったから。自分勝手で本当にごめん」
え…。
「どうして…」
「え…」
「どうして急に謝るの…?」
「それは……。
…言われたんだ。沢村達に」
沢村くん達?
「実は、昼休み沢村達が廊下で遊んでた時に偶然資料室を通ったらしいんだ。
そのときにAがわかばに暴力を振るわれていたところを見たって言われて」
「えっ…」
「そのあと降谷と小湊に相談して、その2人も見たらしい。
それであいつらは俺たちに言ったんだよ。A先輩がわかばに暴力を振るわれているってな」
「だから急にあんなこと聞いたの?」
「…あぁ」
そうだったんだ。
「それに…ドリンクの味も変わってないって前から思ってて。
それで俺はAに謝らないといけないと思ったんだ。
許されなくても、きちんと謝りたかったから。
…こんな形だけど」
「その言葉、信じていいんだよね…?」
「あぁ。本当にごめんな…」
「…うん」
・
111人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナデ(プロフ) - ゆりなさん» コメントありがとうございます!! そう言って頂けて嬉しいです! これからも頑張ります! レスつけるの忘れてました。すみません。 (2016年8月26日 0時) (レス) id: b8ffcc798d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - コメント失礼します!すごく面白いです!ちょっと、切ない感じもしますけど...更新楽しみにしてます!無理なく頑張ってください! (2016年8月25日 19時) (レス) id: b9971178ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナデ | 作成日時:2016年4月5日 19時