思い2 ページ3
・
ドリンクを作っていると、わかばに声を掛けられた。
「いつもいつもご苦労様。
……でも
退いて私が作るから」
「え、いいよ…」
「っ! 退けって言ってるでしょ⁉」
「ちょっ…やめてよ!
…きゃっ」
私は、わかばに押されて尻餅をついてしまった。
落ちたトレイが音をたてる。
「大丈夫か⁉」
さっきの音を聞きつけたのか、御幸くんがやって来た。
すると、わかばが涙を溜めながら彼の元へと駆け寄る。
「御幸先輩!
お姉ちゃんが…
お姉ちゃんが……私に仕事を押し付けて出て行こうとしたら転んだんです」
え…。
何言ってるの…?
「私そんなことやってない!」
はっきり言っても、御幸くんは聞く耳も持たず私を睨んだ。
「お前最低だな。俺たちへの腹いせか…?
だとしても、妹に仕事押し付けるなんてわかばが可哀想じゃねぇか。
それで転んだ?
は、笑わせんな。自業自得だろ」
彼はわかばに「大丈夫だったか?」と優しく頭を撫でながらそう言うと、さらに睨みながら私の方を向いて
「とっとと、どっか行けよ!」
と怒鳴った。
私は溢れてくる涙をこらえながら、逃げるように部屋を出て行った。
・
111人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナデ(プロフ) - ゆりなさん» コメントありがとうございます!! そう言って頂けて嬉しいです! これからも頑張ります! レスつけるの忘れてました。すみません。 (2016年8月26日 0時) (レス) id: b8ffcc798d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - コメント失礼します!すごく面白いです!ちょっと、切ない感じもしますけど...更新楽しみにしてます!無理なく頑張ってください! (2016年8月25日 19時) (レス) id: b9971178ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナデ | 作成日時:2016年4月5日 19時