今日から「オトモダチ」 ページ5
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というわけで、現在私はお隣の羽宮さん宅におじゃましている。
まあ、男性にしては綺麗だな。
一虎「あ、テキトーに座ってて？ビールでいいかな？」
A「あ、いや。わたしはスマホの充電さえさせていただければ構いませんので。」
冷蔵庫をあける羽宮さんにそう告げるがどうやら彼には話が通じていない様子。
一虎「まあまあ、明日俺も休みだからさ。ちょっとくらい付き合ってよ。」
そう言って彼は2缶こちらに持ってくる。
一虎「よいしょ。」
わたしの隣に腰を下ろし、ビールを渡してきた。
A「では、遠慮なくいただきます。」
一虎「どーぞ。じゃあー乾杯しよー？」
プシュっと缶があく音が二つ。
彼はニコニコって笑ってわたしの持っている缶に自分の缶をぶつけた。
一虎「かんぱーい。」
A「かんぱい。」
そうして、お隣さんとの初めての晩酌が始まったのだ。
一虎「へぇー。それで上司の愚痴に付き合わされたと。」
A「はい。しかもしっかり割り勘。」
一虎「うわっ、ないね。」
A「ですよねッ？！」
元々アルコールが入っていたわたしは、渡された一缶
のビールで酔っ払うことができた。
そして何より、羽宮さんが聞き上手なのだ。
一虎「いつも帰りとかも遅いなーって思ってたけど、お仕事頑張ってたんだね。」
そういってわたしの頭をぽんぽんとしてきた。
急にそんなことするもんだから、こっちまで照れてしまう。
一虎「ふふっ、かわいい。」
そんなこと言ってわたしに顔近づけてきた。
A「あの、ちょっと近い・・・」
一虎「んー？なにがー？」
この人はきっといつもこうやって女を誘い込んでるんだな！！！
A「ちょっとッ！！」
わたしは羽宮さんの口を手で押さえた。
一虎「んー、んんんんー」
(んー、照れてるー)
A「なにいってるかわかりませんッ！」
そのまま手を掴まれ、床に押した押し倒された。
一虎「もしかして初めて？」
まるでわたしがおかしいかのようにキョトンとした顔でそうやって聞いてきた。
A「男女の交わりは初めてではありませんが、こうやって彼氏でもない男の人に押し倒されたのは初めてです！！！」
一虎「男女のまじわりって笑。
じゃあ、今日から俺たち「オトモダチ」ね？」
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作者名：りこ | 作成日時：2021年8月27日 1時
