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カーテンの隙間から溢れてくる光で目を覚ます。ぼんやりとした視界に映るのは、いつもとは全く違う、見慣れない景色。
働かない頭をそのままに携帯を探して手をさ迷わせれば、いつもと違う布団の感触がして、ようやく頭が働いてきた。
そういえば、昨日の、夜は。御幸にバーに連れていってもらって、お酒を飲んで、確か、それから――――
そして、気付く。
ハッとして勢いよく上半身を起こせば、頭がずきりと痛みを訴えた。いつもあまりお酒を飲まないのに昨日多めに飲んでしまったからだろう。
ずきずきと痛む頭を抑えつつ、恐る恐る横目で盛り上がっている布団を捲ってみれば、そこにはやはり、…………彼がいて。
そしてよく見渡してみれば、まあ、そういう系統のホテルの一室で。自分の体を見下ろせば、ショーツ一枚しか身に付けていなくて。昨日着ていたお呼ばれ用のワンピースは、高級そうなソファーの肘掛けにかけられていて。
…………これは、つまり。
「は……」
最低だ、最低すぎる。とにかくベッドから出ようと布団を捲り上げて立とうとすると、お腹にするりと筋肉質の腕が回された。
驚いて固まれば、その腕の持ち主はもう片方の腕で私を引き寄せてもう一度布団に引きずり込んだ。捲り上げたはずの布団をばさりとかけられて、腕の中にすっぽりと収められる。
「……はよ、A」
「…………お、はよう、ございます」
やっぱりつまりそういうことらしい。驚くことに一線を越えてしまったらしい。ほとんど最中のことは、覚えていないけれど。
「それにしても驚いたわ、まさか初めてだったとはな」
「……すみませんね」
そう、私は完全に阿呆だった。初恋をずっと引きずっていたから仕方ないは仕方ないのだけれど、告白をした経験もされた経験も、交際経験も、体の関係を持った経験も全てゼロで。
まさかの初めてをこんな形でこんな人にあげることになるなんて、思ってもいなかった。思っていたらそれはそれでいかれているけど。
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shinox2(プロフ) - 無事に終わって良かったです(^-^) (2019年1月4日 19時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - あおいさん» 返信遅くなって申し訳ありません。応援ありがとうございます、すごく嬉しいです。これからも少しずつ更新を続けていきますので、どうか完結までお付き合いください。 (2018年9月3日 23時) (レス) id: beb33fecd4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - いつも更新するのを楽しみにしつつ読んでいます!大変かもしれないですが、応援しています☆ (2018年8月19日 23時) (レス) id: 590107ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - ますみさん» はじめまして。応援ありがとうございます!がんばらせていただきます!!〜 (2018年8月19日 19時) (レス) id: beb33fecd4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - はじめまして。御幸とヒロインの関係を読んでいていいなと思いました!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年8月11日 9時) (レス) id: b7489a665b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みりん | 作成日時:2018年4月15日 20時