先祖返りの狐様【呪術廻戦】 (ページ10)

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狐が9匹ページ10

『……！』

目を開けて周り見る

車の中…
隣には怪我をした釘崎がいる
まだ発進していない

伏「起きたか」

『伏黒…今どうなってる』

車から出ると
伏黒は「車に戻れ」と目で訴えてくる

『いや、もう大丈夫…ちょっと呪力が溢れただけ_「宿儺が相手をしてる」…！』

宿儺という言葉に無条件で体が反応する
少し前に悟にまだ関わるなと言われたばかりだ

『伊地知さん、釘崎お願いします。宿儺がこっちにくる可能性があります』

伊地知さんに半ば無理やり車を出させる

伏「お前、五条先生に関わるなって言われてんだろ」

『うん、やっぱり聞かされてると思ってた』

宿儺にはまだ関わるな
それを悟が伏黒に伝えないことはないだろう
でもここを伏黒1人に任せる訳にはいかない

伏「今からでも遅くない、出来るだけ遠くに_」

『んや、…もう遅い』

口元だけ笑ってみせるが、変な汗が止まらない
生得領域が閉じる
確かに例の特級は死んだ

でも、凶悪な悪意の気配が消えない__
これは寧ろこっちに___

宿「ヤツなら戻らんぞ」

伏「『……』」

いつの間に背後に…
ゴクリと唾を飲む

宿「なんだ、今回は狐も一緒か」

『…どーも』

軽く返しているが
自分が本能で目の前の宿儺に恐怖しているのが分かる
それは宿儺にも伏黒にもお見通しだろう

宿「そう脅えるな、今は機嫌がいい。少し話そう」

何故だろう…
さっきから頭痛が止まない_