先祖返りの狐様【呪術廻戦】 (ページ30)

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狐が26匹ページ30

虎「五条先生！？」

虎杖は上にいる悟を見つめる
悟はいつもの目隠しを外している

あ、あれ虎杖の成長見てる
悟は口元に笑みを浮かべる

待って、これやばいんじゃ…
悟に見られたらボロボロなのバレる
そう思った俺は遠くから悟に幻術をかけ自分の姿を消し、建物の死角に身を隠す

幸い悟は違う場所へ行ったようだ
狐耳をピンと立て、悟の声を拾う

耳が4つもあるんだ、そのぐらいはできる

五「コイツには色々と聞かないといけない。死なせちゃダメだよ」

やっぱり、他のやつを捕縛したみたいだ
まぁ、確かに優先事項だ

五「…少し乱暴しようか」

『っ！？』

何この呪力量
耳と尾の毛が逆立つ

虚式「茈」

凄まじい風圧
飛ばされないようにぎゅっと身を縮こまらせる

バッと風圧のあった方を見る

東「相変わらず規格外だな。これでは祓えたかどうかもわからん」

地面が抉られたとかそんな規模じゃない
谷が出来たような、そんな感じ

『……』

言葉が出ない
冷や汗が伝う

五「さて、Aだいぶ無茶したね」

『…っ！！』

いきなり背後に回られててビクッと体が跳ねる
幻術をかけて姿消したのに、なんでここにいるのがバレたんだ…

五「あ、幻術のこと不思議に思ってる？六眼持ってる僕に効くわけないじゃん」

しまった
視覚に関しての攻撃なんて悟に効くはずが無い
焦ってて気づかなかった

五「喉に、脇腹、顔、…うん、全部それなりに酷いね」

『…っ！…』

ブンブンと首を横に振る
確かに痛いが体が動ける程度だし

五「ふーん…じゃあ、喋ってみなよ」

『っ、……だい、…じょ……ゲホッゴホッ…』

少し言葉を発しようとすると血が吐き出される
その衝撃は腹にも響く

五「ほら、分かったでしょ。大人しく寝てな」

トン、と額に指を置かれる
あ、これやばい、意識なくなるやつっ…

『ん、っ…』

五「ほらほら、抵抗しない。体がボロボロでも呪力は余ってるのか…」

はぁ、と悟はため息をつき
何かを指で持ったかと思うと、それを俺の口に突っ込んできた

『んぐっ…！？』

五「はーい、ごっくんしてねー」

反射で飲み込んでしまう
それを確認して悟は俺の口から指を抜く

『…う"っ……』

強烈な眠気_
これっ…睡眠薬…___

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五「正直苦しそうな顔っていいよね」

『うっわ…』