皆さん、取り合う女の子を間違えていると思います。逆ハー【黒子のバスケ】

間違い　5 ページ6

胃の気持ち悪さもさっぱり消え、仕事をいつも通りにしている。



そう。いつも通り。





あいつらの視線が無ければ。




今もドリンクをいれたボトルを並べていっているのだが。




ジーッと効果音がつきそうな程見てくるキセキ達。




おいおい、今練習中だぞ。




そんな余所見してたらこけ…あ、黄色こけた。




痛いっすー！と、叫んでいる黄色君。



いや、自業自得でしょうよ。




そう思いながらも、一応マネージャーなので。



A)「黄…黄い…そこの君！」

黄)「今名前、出てこなかったっすよね！？」

A)「まあ、いいから。ちょっと来て」




普段手当てとか、表向きの仕事はさつきがするんだけど、呼びだされていないから。




しかもしょっちゅう怪我する人なんていないし。




テンション高い人を手招きして、ベンチに座らせる。





A)「痛い所は？」

黄)「おでこと右膝が痛いっす」



おでこには、擦り傷が出来ていて、少し腫れてきている。


右膝は、床で擦ったのか火傷をしていた。


こりゃまた盛大にやらかしたなぁ…。




A)「ちゃんと転ける時は、手をつきなさい。せっかく顔いいんだから、傷でも作ったら、台無しになる」




ちょいちょいと消毒液を含んだガーゼで傷口を消毒して、そう言う。



すると、黄色頭がそわそわと動き出した。




A)「ちょっと、動かな…」

黄)「俺、黄瀬涼太っす！涼太って、呼んで！」



キラキラとした笑顔に加え、上目遣い。


イケメンって、この世の宝だと思うんだよね。私。


あ、ヤッベ。話聞いてなかった。




A)「うん。凄いね。分かったから、じっとしてて」

黄)「話聞いて無かったっすよね！？」

A)「消毒液、目に入ったら大変な事になるけど」



私がそう言うと、黄色はハッとしてギュッと目をつむった。

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