皆さん、取り合う女の子を間違えていると思います。逆ハー【黒子のバスケ】

間違い　3 ページ4

青峰side



さつきのクッキー(？)を食った。


……倒れた。


あれをクッキーって呼んでいいのかってくらいに…不味かった。


さつきは、「え？皆、どうしたの？」と、呑気に俺達を見下ろしている。


お前のクッキーのせいだ！


そんな事を思っていると、赤司が「と、とても美味しすぎて…ね」と、言った。


桃)「えー？もう、赤司君ったらー、お世辞はいいよ！」


えー、もう赤司君ったらぁ！



……んな、世辞言ったらまた作ってくるだろうがよぉぉお！！！


しかも試作品を味見…いや毒味するのは俺だぞ。


桃)「あ！そうだ！Aにもあげよ！」

全)「「(薄ぃぃぃ！！)」」

桃)「Aーっ！来てきてー！」



ああ、これ薄、死んだな。


薄は、この一軍の裏方のマネージャーで俺達とほとんど接点がない。


が、今猛烈に可哀想と思っている。


タタタッと足音がして、ピタッと止まる。


……そりゃ…男が屍みたいになってりやな。


A)「こ、これは一体…」

)「あのね！今日差し入れにクッキー焼いてきたの！そしたら、皆美味しいって言って倒れたのー！」



ほら見ろ、赤司ぃぃ！！



桃)「あ、もしよかったら、Aも食べる？」

A)「…え"！？ううん、遠慮すっ」

)「いいよー！遠慮なんて！放課後って、甘いもの食べたくなるよね！はい、どうぞ！」


いや、甘くなかった。本当に。


つか…薄…ドンマイ。


A)「わ、わあ、美味しそう。いただきます」

桃)「どうぞ！」


ゴリィッという音が体育館に響く。


ああ、薄も倒れ…


桃)「皆、かじった瞬間倒れたんだよ！あ、どう？」

A)「凄い美味しいよ」



！？


美味しい…だと！？

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