皆さん、取り合う女の子を間違えていると思います。逆ハー【黒子のバスケ】

間違い　14 ページ15

桃)「ねえ、Aの幼馴染って、この学校にいないの？」

A)「うん、高校一年生」


放課後の練習も終わり、今はさつきと後片付けをしている。


桃)「年上なんだ！美人？」

A)「･･･顔は整ってるんじゃないかな」

青)「おーい、A、さつき、今日もコンビニ寄るぞー！」


鍵をかけていると、着替え終わった皆を続々と出てきていた。


A)「うん。わかった。じゃ、鍵返してくる」

青)「おう」






いくら夏といっても時刻は、午後７時。


薄暗いわけで。･･･ちょっと怖いわけで。


なんにしろ、苦手なものが幽霊と鳩なんだからしょうがない。


鳩、めっちゃ怖くない？


A)「失礼します。体育館の鍵を返しに来ました」


怖がりながらもたどり着いた職員質。

てか、だれもいない。


不用心だな。


そう思いながら、鍵を返し職員室を出て小走りで靴箱へ向かった。






A)「ごめん。お待たせ」


靴箱で待っていた皆。


赤)「そんなに待ってないよ。じゃあ、行こうか」


相変わらず紳士な赤司。モテるわけだ。


そして、相変わらず隣にいる緑間。


ツンとしているようにして、占い信じてるとか可愛いな。


緑)「･･･何だ」

A)「何も？」


見ていることがバレたのか、緑間が不思議な顔をする。


すると、途端に赤くなり、ツンッとそっぽを向いてしまった。


面白くなって、ずっと緑間の顔を見ていると、



ガシッ


A)「！？」


頭を何かに掴まれた。



？)「そうやって上向いて歩いて、お前は何回転んだよ。バアカ」

A)「･･･げ」



ありえない。･･･、いや、いやいや･･･。


ここに私の幼馴染がいるなんて事はない。


うん。ない。


幻覚だ。そうだ。幻覚だ。


そのままスーッと通り過ぎようとすると、




？)「何無視してんだ」

A)「いっ･･･だだだ、痛い！」




あろうことかつかんだ手に力をいれてきたのだ。


桃)「A･･･？誰？その人」

？)「ああ、ごめんね。俺は、花宮真。Aの幼馴染だよ。よろしくね」


ニコッと最高の猫かぶりスマイルで自己紹介をするマコ。こと、花宮真。


A)「出た。マコの猫かぶ、いたっ」

桃)「あっ、マコって･･･男の人だったの！？」


･･･うん。猫かぶり、超ムカつく。

花)「あはは、A、その呼び方はやめろっていつも言ってるだろ」

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