【文スト】君ヲ想フ、愛ノ物語【太宰治】

拾話 ページ10

「手前、思った以上に強いじゃねえか」



「うふふ、当たり前じゃない

で、どうする？まだやるの？」



「いんや、手前の腕を確かめに来ただけだから今日はこの辺にしておく」




外套を翻し、背を向ける中也。




その背中をみて、彼も強くなったのだろうなあとしみじみ思う芙美子。




「.....んだよ」



「相変わらず小さいなあと思って」



「うるせえ！八つ裂きにするぞ！」



「こわーい」





ちっと舌打ちし、闇へ姿を消した彼。



芙美子もぐっと背伸びをしてその場を後にした。



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しばらく更新してない上に、短くてすみません

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