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弐拾肆話 ページ24

二十時頃。敦と太宰、鏡花に芙美子のメンツで敵の在処を探る。


与謝野と賢治は緊急事態に備え、探偵社で待機している。

国木田は住人への聞き込みだ。




「それでね、芙美子さんが....」



「そんな事があったんだ」




芙美子の後ろで敦と鏡花が談笑している。


芙美子は一番前で森の中を歩いている。




「ねえ、芙美子〜。そんなに前行くと危ないよ〜」



「平気よ。太宰こそ、ふらふらとどっかに行かないで頂戴ね」



「心配なら手でも繋ぐ?」



「....人がいるのよ」




呆れた顔で太宰を振り返る芙美子に、太宰は「やっとこっち見た」と喜んでいる。




(...調子狂うわね)




ふいっと視線をそらした後に、前を向いて再び歩みを進める。



目の前には今にも崩れそうなログハウスが建っている。
ログハウスの周りだけ木がなく、広々としている。


情報によると、ここら辺でよく音が聞こえるらしいのだが......





「.....ッ避けて!」




芙美子が刀を鞘から抜き、横から飛んできた(ナイフ)を弾き返す。


周りを見ると、黒いスーツに身を包み、銃を構えた男達に囲まれた。




「これは、まずいことになったね」



「少年、鏡花。異能をつかって戦って。私がサポートするわ」



「「了解」」



「太宰」



「なんだい?」



「私のこと、ちゃんと守りなさいよ」




刀を構え、敵を斬りかかりにいった芙美子。



その姿を見たあと、太宰が「はーい」と返事をした。





「夜叉白雪!!」




鏡花が異能をつかい。五、六人を一気に殺していく。




「月下獸!」




敦も右手を虎化させ、戦うが一向に数が減らない。




「キリがないわね....」




芙美子が刀を握りしめる。

このままでは拉致があかない。




「邪魔よ、退きなさい!」




敵の腹部を刺し、そのまま横に切りつけ、横の男達を一気に三人殺す。


まるで踊っているかのように斬りつける。



それでも敵は減らない。




「...仕方ないわ。太宰、異能をつかうわ。なるべく狐には頼らないようにするけれど、いざとなったら頼んだわよ」



「了解!」



太宰が目の前の男の腹部を殴りながら返事をした。


芙美子はそれを横目で見て、すぅっと息を吸う。






「狐六兵衛」

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設定タグ:文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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麻月☆(プロフ) - 暁美 萌さん» ありがとうございます!!励みになります(*˙˘˙*) (2017年12月20日 6時) (レス) id: 2189571e01 (このIDを非表示/違反報告)
暁美 萌 - 面白い!!気に入りやした\(^∀^)/ (2017年12月19日 23時) (レス) id: 138e63448f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻月☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/my3126rk5/)  
作成日時:2017年2月9日 23時

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