Eleven ページ12
「ただいま。」
「おかえりなさい!」
これを言うのももう日常になっている。
前に家では「いってきます」も「ただいま」も聞こえなかったし、「いってらっしゃい」「おかえり」もなかった。
もちろん私に向けてその言葉を言わないのは当然だが、なぜかほかの家族に向けても言わなかった。
「一人でちゃんと留守番できたか?」
「カラ松さん、私、18ですよ?一人でお留守番くらい出来ます!」
「ははっ、そうだよな。」
少しすねたように頬を膨らませてみせる。
すると、大きな掌が私の頭をなでる。
おもわず、顔が緩む。
「カラ松さん、夕飯食べましょ。」
「お、そうだな。なにか手伝おう。」
「いいですいいです、座って待っててください。仕事で疲れてるんですから。」
私がそういうと、カラ松さんは笑って「ありがとう」と言った。
「ありがとう」も笑顔も「ただいま」も「おかえり」も幸せがここには全部ある。
「カラ松さん。」
「ん?」
「ありがとうございます。」
私を連れ去ってくれてありがとう−−−。
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麻月☆(プロフ) - 黒松さん» こっちこそリクエストありがとう! (2016年7月13日 15時) (レス) id: 726bab2eea (このIDを非表示/違反報告)
黒松(プロフ) - 麻月☆さん» マジ!ありがとうございます!! (2016年7月13日 9時) (レス) id: 641ba12838 (このIDを非表示/違反報告)
麻月☆(プロフ) - 黒松さん» OK〜夢主かいてみる (2016年7月13日 6時) (レス) id: 726bab2eea (このIDを非表示/違反報告)
麻月☆(プロフ) - リオ†さん» かっこいいカラ松きゅんは萌 (2016年7月13日 6時) (レス) id: 726bab2eea (このIDを非表示/違反報告)
黒松(プロフ) - リオ†さん» んー?なんのことかなwwチラチラ何てしてないよwwただ夢主の絵が見てみたいなぁと思っただけで|д゚)チラッ|д゚)チラッ (2016年7月13日 0時) (レス) id: 641ba12838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻月☆ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/my3126rk5/)
作成日時:2016年6月16日 22時