やっぱ俺達は……

♯2 ページ2

「太輔、今度は頬を引っつけて診断するぞ！」
「よし！今度こそ！」

２回目は恋人繋ぎはそのままで頬を引っつけて診断すれば…

200%という文字が！
うん、ひとまず並んだ！でも...
超えてない イマイチ喜べない

「ひろ...もう1回やろう」
「えっ？200%出たのに？」

そりゃひろはひとまずevenで並んだから良かったと思ってるだろうけど、俺は納得いかねぇ
1%でも高い数字を出したい

だって俺との相性と芸人さんの相性はひろにしたら同じってことだろう？
そんな訳ないじゃん、俺のがひろのことめっちゃ愛してんのに同じなんて許せない

俺の気迫を感じたのかクスッと笑ったひろが
「もう1回だけだぞ 次数字が下がっても納得しろよ」
「...わかった」

そーなんだよ…これムキになってやってさ、次下がったら一気にテンション下がるな
なら同じだけどここで辞めるのが一番いいのかもしれないとひろに辞めようと言おうとしたら...

「ほれ！手をつけて少し屈んで俺に近づけて！」
と言われ手をつけひろに近づいたけどどーすんだ？

すると右頬に柔らかな感触が
ひろから頬チューされてる！？
わかった途端一気に身体中の血が顔に集まったかのように熱くなり、固まってしまった

そしてひろの唇が離れ診断結果は...

.....300%という文字が

「やったね！太輔300%だよ！やっぱ俺達相性いいんだな」
恋人繋ぎをした手をぶんぶん振って、ニコニコしながら俺を見つめるひろ
ここが公共の場だったことを忘れ、ひろを引き寄せ抱きしめた

「うん...照れ屋のひろが俺のために頑張ってしてくれたからだよねありがとう」
「...違う...太輔の為じゃなく俺の為でもあるから...」
「うん...俺らの為だね」
「.....」

そんな長くは抱き合ってはいなかったが、急に周りの声が耳に入ってきて慌てて離れ、帽子を目深に被らせそそくさとその場を逃げるように立ち去った




家に帰る車中で、ひろも実は芸人さん相手に200%という数字が出て、内心焦ったのと納得いかなかったらしい

太輔とも200%と出て安心したけど、途中で俺が怖気付いたのを感じたから、結果がどう転んでも恋人なら出来る診断方法でもう一度チャレンジしたかったと

「だって俺達恋人じゃん！しかもシンメだし最強だよ！」

にぱって笑うひろに益々惚れた俺

俺の恋人は照れ屋だけど俺と同じくらいの負けず嫌い...そして男前




2017.9.5 pearl

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