アンナチュラル〜Another story〜【横暴な彼の素顔】

◯skill Mikoto's story ページ4

「始めます


外表に多数の損傷 毛髪 長さ8センチ。」

久「はい」

「外傷1 …右頬部の擦り傷
3×1.5

外傷2 右下顎部擦り傷3.5×1.5」


今日は解剖が1体しかなくて
代表してA、東海林、六郎で
解剖することになったんだけど…

「じゃあ開くねー」


早い…

東「直腸温度11度 外気温と同じ」


「心臓270g」

帰ってきた時はなにも変わらない感じに
安心していたけど
たった1年で解剖実績2500超えなだけある


やっぱり解剖率が高い国はすごい。


「凄いですね」
中「ぁあ、」
神「Aちゃんじゃないみたい…」

中堂さんも神倉さんもAから目が離せないみたい。

でもそれより更に驚いたのは
「特に異常はないかな？
閉じるよー」

縫合がすごく早い。

久「Aさんじゃないみたいです」

東「しかも縫い方綺麗。」

「ぁはは、向こうじゃ最初1ヶ月全てのご遺体の縫合させられるから

1日10体くらいすれば誰でも上手くなるって」

口を動かしながらも手を止めず
あっとゆーまに終わらせた。


木「うわ、本当に終わってる…」

ご遺体を取りに来るのには早い時間にきた木林さん

「はっはっはー、だから言ったじゃん！」

木「くっそー」

「カファレルね〜

じゃあ、ご遺体もよろしく。」


木林さんにご遺体を渡すと
これまた素早く台の掃除まで終わらせていた。



「ん〜」

伸びをするとパキパキっとこっちまで聞こえる…

中「Aそれやめろ」

「でも、解剖し始めてストレッチしたら
こうなるんだもん。」

「わかるー！なるよね〜」

「やっぱりモデル時代とは違うよね〜くくくっ」

東「それよりさっきのなに？」

「ん？肩がなった音？」
東「違がう！木林さん！」


「あー、私が1時間で解剖終わらせるって言ったら
南雲が無理だって馬鹿にしてきたから
賭けてたの」

久「Aさんたち、賭け事好きですね」

「あの人お金が好きだから
賭けたらよく動いてくれるの」

中「だからあいつとはあんまり関わるなって言ってるだろ」

「だって、勝てばチョコもらえるんだよ？」

中「チョコくらい俺が買ってやる」


「「やきもち…」」

中「うるせぇ」

最近中堂さんがオープンになった。
嫉妬も愛情表現も恥ずかしいくらいストレートで
こっちが照れてしまう。

「じゃあ、ピエール行こ！」

パフェパフェ〜と自作の歌を歌いながら
解剖室を出ていった。

本当に２人が出ていった後
木林さんはラボに戻ってきて
Aのデスクにチョコを置いて帰っていた。

__Next

◯Mori×Shoji's story→←Rokuro's story

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す