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大輝の向かった方向とは逆の道を買ったものが入った袋を持ち走る。ここら辺にあったはずのバスケコートを探して、キョロキョロと周りを見渡していると道が開け、探していたバスケットコートが見えた。そしてそこには見慣れた赤髪がボーッと座り込んでいた。
『大我ッ!!』
火神「は?!A?」
バスケットコートの中に入り、大我の前に立って膝に手を着いて息を整える。なんでここに…と驚いてあたしを見上げる大我の頭をバコッッと思いっきり叩いた。……あ、ごめんそんな音鳴るほど強く叩くつもりはなかった。
火神「い"っでぇな!!んだよA!!」
『挑発に乗って足痛めてるやつが1on1すんなよバカ!!!』
火神「げっ」
『げじゃねーわ!!もー大我は短気だからすぐ挑発に乗る。』
火神「はぁ?短気じゃねーし!」
短気だろ。(真顔)
つーかあたしのこと走らせるなよ!!!あたしの体育の評価考えろ?(通知表体育2よりの3)
つーかお前なんで知って…と話を変えてきた大我にはぁとため息をついた。
『大輝とさっき会った。』
火神「!!」
大輝にあったことを伝えると大我はあたしを見上げたまま目を見開いた。その様子を見てあたしはストンっと大我の前にしゃがみ、目線を合わせた。
『お前の光は淡すぎる。』
火神「なっ」
『言われたんでしょ、大輝に。』
しっかりと目を見つめる。大我が大輝に感じた本音を聞き出すために。
火神「黄瀬に1on1で負けた時とは…違う感じがした。」
『……』
火神「アイツに、勝てる気がしねぇ」
大我は悔しそうに下を向いていて、いつもより断然小さく見えた。
『当たり前だバカ。』
火神「は?」
『足の痛みは自分へのSOS。それを無視して挑発に乗る奴がいつも万全に(さつきが)してる大輝に勝てるか。』
火神「う"……それは悪ぃ。」
申し訳なさそうに目を逸らす大我の両頬をぐにっと掴んであたしの方に顔を向かせる。
『……あんたはまだ発展途上。これからもっと強くなる。それと、一人で勝とうとしなくていい。最近思い出したことでしょ?』
火神「!!……おう。………ひょれはわきゃったけろはらへ。(それは分かったけど離せ)」
『んー?何もっと強く引っ張れって?りょーかーい。』
あだだだだッッと叫んでいる大我のいつも通りの顔を見て一安心。大我1人じゃ無理なら全員で、桐皇を倒す。それにはあたしもさつきに負けないくらい皆にできることをしなきゃ。
まずは、征に言われた事から、かな?
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S(プロフ) - 最近黒子のバスケ見初めたんですけど、この小説めっちゃ好きで!本編と一緒に見てます!続き待ってます!気が向いたら更新してください🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (9月14日 17時) (レス) @page42 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - 零さん» コメント、ありがとうございます!そうですね、もちろんこの作品もゆっくりですけど更新していく予定です。(心の中では)ですが私自身これから受験に入っていくので、もう少しだけ、待っていてくれるととても嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2023年3月22日 16時) (レス) id: d60abc6b35 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 他の作品の更新も嬉しいですが、この作品完結までやって欲しいです!とりあえず、赤司が好きなのでウィンターカップまでやって欲しいです😁更新楽しみにしてます! (2023年3月22日 15時) (レス) @page42 id: 3b18e7e712 (このIDを非表示/違反報告)
優雨-ゆうあめ-(プロフ) - アオバさん» コメントありがとうございます!分かりますいいですよね黒バス!今ちょっと迷走中なのでもう少し待っていていただけると幸いです。いつも読んで頂き、ありがとうございます! (2022年10月6日 7時) (レス) id: 12d19b95d0 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 黒子のバスケ大好きなので、めっちゃ楽しいです!!無理をしないようにしてください…!更新待ってます! (2022年10月6日 1時) (レス) @page42 id: 106335cad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優雨-ゆうあめ- | 作成日時:2022年6月2日 20時